商船三井/トタルと先駆者的な LNG 燃料供給船 の 長期傭船契約を締結 物流全般 2023.06.17 トタルと商船三井が先駆者的な LNG 燃料供給 船の 長期傭船契約を締結 2018 年 2 月 6 日東京発/パリ発――Total Marine Fuels Global Solutions(社長:オリビ エ・ジュニー、本社:シンガポール、以下「TMFGS」)と株式会社商船三井(社長:池田潤 一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」は、18,600m3型 LNG 燃料供給船の長期傭船契約 を締結しました。本船は世界最大の LNG 燃料供給船であり、2020 年に TMFGS に引渡され、 北欧州で燃料供給に従事する予定です。 TMFGS は 2017 年 12 月に仏 CMA CGM 社と同社の 22,000TEU 型 LNG 燃料メガコンテナ船向けに 年間 30 万トンの LNG 燃料を 10 年間に亘り供給する契約を締結しました。TMFGS は本船をこ の CMA CGM 社との契約に使用する他、今後需要の増大が見込まれる欧州・アジア航路のコン テナ船向け等にも LNG 燃料供給を行いたい考えです。 この LNG 燃料供給船は、中国の滬東中華造船(Hudong-Zhonghua Shipbuilding)で建造されま す。全長は約 135 メートルで、LNG タンクはフランス GTT 社の Mark III メンブレンタンク 方式を採用します。安全に燃料供給を行うための高度な操船設備を装備し、また最高レベル の環境基準を満たすよう、LNG を燃料としても利用、また発生するボイルオフガスを再液化 できる設計となっています。本船の船舶管理は商船三井のグループ会社 MOL (Europe, Africa) Ltd.が担う予定です。 両社はこれまで舶用油の取引において良好な関係を築いてきました。また、2020 年の船舶 燃料の硫黄分規制の一般海域への拡大を前にして、LNG 燃料の普及・利用に関する覚書を締 結しています。今回の LNG 燃料供給船の契約締結を通じて、より強固なパートナーシップを 構築していきます。 TMFGS 社長のオリビエ・ジュニーは今回の決定に関し、「当社にとって初となる LNG 燃料供 給船において商船三井とパートナーシップを組むことを、大変喜ばしく思っています。商船 三井の LNG 輸送における業績にはトタルと共に大きな結果を残してきたものも含まれていま す。当社の船舶燃料事業における長年の活動と LNG 業界でのグローバルな立ち位置と合わせ て、この先駆者的な合意は、船舶用燃料としての LNG ビジネス発展に対して特別な貢献を果 たすとともに、この新燃料に向けたトタルの強いコミットメントを表す良い例となります」 と述べています。 商船三井専務取締役エネルギー輸送事業本部長の橋本剛は、「TMFSG 社の LNG 燃料供給船の 第一船でパートナーに選定されたことは大変光栄です。これは商船三井のエネルギー輸送事 業にとって非常に意義深いプロジェクトであり、当社の技術・経験を活用して TMFGS の LNG 燃料事業の拡大に寄与したいと考えています。またこの事業参画は LNG 燃料のみならず既存 の舶用油でも両社の関係を強めるものと確信しています」と述べています。