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住友商事/仏ミシュラン社と北米地域の交換用タイヤ卸売・小売事業で戦略的パートナーシップに合意

SCM・製造拠点 2023.06.17

仏ミシュラン社との北米地域におけるタイヤ流通事業の共同運営について

住友商事株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 CEO:中村邦晴、以下「住友商事」)は、Compagnie Générale des Établissements Michelin(本社:フランス クレルモン、CEO:Jean-Dominique Senard、以下「ミシュラン」)との間で、米国、メキシコ、カナダ(以下まとめて「北米地域」)における交換用タイヤ卸売および小売事業において戦略的パートナーシップを組むことに合意しました。米州住友商事会社(以下「米州住友商事」)の子会社でタイヤ卸売および小売事業を行うTBC Corporation(以下「TBC」)に、Michelin North America, Inc. (以下「北米ミシュラン」)の子会社でタイヤ卸売事業を行うTire Center LLC(以下「TCi」)を統合(以下「本統合」)したうえで、北米ミシュランと米州住友商事がTBCの株式を50パーセントずつ持ち合い、TBCを共同運営します。

TBCは交換用タイヤの卸売販売および自動車修理・メンテナンスを行う会社で、2005年に住友商事が子会社化しました。米国内に59カ所の倉庫ネットワークを持つ卸売事業と、直営とフランチャイズで合計2,400以上の店舗ネットワークを有する小売事業から構成され、米国の交換用タイヤ市場の約10パーセントのシェアを占めています。またTBCはメキシコにおいて最大規模の倉庫ネットワークを有する卸売事業を展開しております。TCiは米国内の50州に85カ所の倉庫ネットワークを持ち、交換用タイヤの小口配送ビジネスを手掛ける会社で、2000年に北米ミシュランが子会社化しました。
 
本統合により、TBCの卸売事業は米国で第二位の事業規模となり、今後拡大が見込まれる交換用タイヤの小口配送ニーズに対し、より高い物流機能を提供する事が可能になります。更に、小売事業で成長分野として位置付けているオンライン販売や法人車両メンテナンスサービスについても、TBCの持つ物流や小売拠点ネットワークに、ミシュランのブランドバリューや経験やノウハウを掛け合わせることで、一層のサービス向上と事業拡大が可能になります。
 
また、本統合に伴うTBCの資本再編により米州住友商事のTBCに対する出資比率は100パーセントから50パーセントに下がり、TBCは米州住友商事の連結子会社から持分法適用会社となる予定です。一連の交渉の中でTBCを1,520百万米ドル、TCiを160百万米ドルと評価しましたが、折半出資会社とするために米州住友商事は北米ミシュランより約630百万米ドル(約700億円)の支払いを受ける予定です。
 
住友商事は、今後ミシュランとのパートナーシップのもとTBCの既存事業の拡大と周辺事業の取り込みを進め、北米地域における交換用タイヤ流通市場の発展に貢献します。また、近年のモビリティを取り巻く大きな環境変化を踏まえ、TBCネットワークの活用を検討し、北米地域の人々に、より快適で豊かなモビリティ生活を提案します。
 

<参考>
■ミシュラン概要
  会社名 Compagnie Générale des Établissements Michelin
  本社所在地 フランス(Clermont-Ferrand)
  主な事業内容 タイヤ製造、販売
  設立年 1889年
       
■TBC概要
  会社名 TBC Corporation
  本社所在地 米国フロリダ州
  主な事業内容 交換用タイヤの卸売/小売事業
(北米における独立系最大手、卸売事業は北米第五位)
  設立年 1956年
  従業員数 10,261人
 
■TCi概要
  会社名 Tire Center LLC
  本社所在地 米国サウスカロライナ州
  主な事業内容 交換用タイヤの卸売事業(北米第四位)
  設立年 1985年
■住友商事のマテリアリティ(重要課題)
住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていきます。本事業は、「地域と産業の発展への貢献」「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」「多様なアクセスの構築」に資する事業です。
 
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