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帝人/米国に炭素繊維工場および運営会社を新設

SCM・製造拠点 2023.06.17

炭素繊維事業のさらなるグローバル展開へ

米国に炭素繊維工場および運営会社を新設

帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:鈴木 純)は、昨年末に米国・サウスカロライナ州に工場用地を取得していましたが、このたび当用地に炭素繊維製造ラインを新設し、その事業運営会社として、テイジン・カーボン・ファイバーズ(Teijin Carbon Fibers, Inc.、以下「TCF」)を設立することとしました。

また、これに伴い、帝人グループで炭素繊維事業を展開する東邦テナックス株式会社 新規ウィンドウで開きます(本社:東京都千代田区、社長:乾 秀桂)が、三島事業所内におけるプリカーサ*の生産能力を増強することとしました。

世界的な環境規制の強化に伴い、環境負荷低減のニーズは年々高まっており、帝人グループはこうした状況に対応するため、航空機や自動車などの用途に向けて技術開発を推進し、炭素繊維事業の拡大を目指しています。こうした中、グローバル市場において川上から川下に至るまでの顧客対応力をさらに強化するため、このたび約350億円を投じて、米国における炭素繊維製造ラインの新設と新会社設立、および三島事業所におけるプリカーサ増設を決定したものです。

帝人グループはこのたびの設備投資を契機として、炭素繊維事業における川上から川下に至るまでのソリューション提案力を強化するとともに、日・米・欧の3極をベースとしたグローバル展開をさらに加速します。そして、長期ビジョンとして掲げる「未来の社会を支える会社」に向けて、強力に変革を推進していきます。

*プリカーサ : 炭素繊維の原料として用いる特殊なアクリル繊維。これを200℃~300℃で酸化(耐炎化工程)した後、1000℃~2000℃で焼成(炭素化工程)することで炭素繊維ができる。
 

【 新設する事業運営会社の概要 】

社名 テイジン・カーボン・ファイバーズ
(英名:Teijin Carbon Fibers, Inc.)
所在地 米国サウスカロライナ州グリーンウッド郡
事業内容 炭素繊維の製造
設立時期 2017年12月(予定)
工場稼働時期 2020年度中(予定)
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