NEWS

物流ニュース

エスライン/売上高は前年比 5.2 %増、経常利益は前年比6.5%減(平成30年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

平成30年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

単位・百万円  

          売上高    営業利益 経常利益  当期純利益

30年3月期第2四半期 23,152 5.2   627 △4.1  651 △6.5  422 △10.2

29年3月期第2四半期 22,016 △1.0  654 △9.8  697 △9.0  470 △8.8

(注)包括利益 30年3月期第2四半期  476百万円 (0.9%) 29年3月期第2四半期  472百万円 (△32.2%)

(略)

(1)経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、好調な企業業績を背景に雇用や所得環境の改善が見られる 等、景気は緩やかな回復基調で堅調に推移いたしました。しかしながら、欧米・北朝鮮の政治情勢や中国をはじめ アジア新興国経済の減速等もあり、先行き不透明な状況となっております。 このような状況の中で、当社グループの主要な事業であります物流関連業界におきましては、景気の回復ととも に、国内貨物輸送量は順調に増加の傾向にありますが、深刻化するドライバーを始めとする人手不足等の雇用問 題、労働時間の短縮や雇用改善に伴う人件費の増加、取扱い貨物量の増加に対応するための傭車費・外部委託費が 増加する等課題も多く、当社グループを取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続いております。 このような状況のなか、当社グループでは、2年目となります中期経営計画(スローガン:「エスラインブラン ドの確立に向けて」)の経営目標達成と企業価値の向上に向けて、グループ一丸となって取り組んでまいりまし た。 この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、営業収益231億52百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益6億 27百万円(前年同期比4.1%減)、経常利益6億51百万円(前年同期比6.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純 利益4億22百万円(前年同期比10.2%減)となりました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。

[物流関連事業]

物流関連事業の主な事業収益は、貨物自動車運送事業、倉庫業、自動車整備事業、情報処理サービス業、損害保 険代理業等であります。 貨物自動車運送事業におきましては、中期経営計画のもと、その基本施策である『①輸配送サービス事業の収益 確保、②物流サービス事業の積極展開、③人材と物流ノウハウの育成、④経営品質の向上』の実現に向けて、「物 流サービス開発センター」で策定した具体的な行動計画を着実に実行することで収入の拡大と利益の確保に努めて まいりました。 トラックによる企業間輸送を主とする輸送サービス部門では、国内貨物輸送量が増加傾向にあるなか、輸送品質 の維持向上に努めるとともに、増加傾向にある人件費・傭車費・外部委託費、さらには燃料費等のコストアップ分 の転嫁を図るべく、適正な水準への運賃改定を積極的に進めてまいりました。運賃改定の取り組みにつきまして は、宅配業者の大幅な運賃値上げや物量抑制の動きもあって、荷主企業も物流コスト、特に運賃への関心も深ま り、全荷主企業を対象に、適正運賃収受に向けた活動を進めてまいりました。この営業活動につきましては、下期 も継続して交渉を進めてまいります。また、貨物輸送量増加への取り組みとしては、㈱エスラインギフの東日本・ 中部・西日本の3本部内に設置した「引越・貸切部門」を中心に、特別積み合せ貨物以外の輸送貨物である引越し や貸切輸送の拡大に努めてまいりました。その結果、港湾地区における海貨貨物や量販店向けの一般消費財の貸切 輸送を取り込む事により輸送量では前期比10%増、収入では前期比15%増を確保することができました。また、本 年3月には当社グループの車両の適切な配車と、協力会社を含めた「フォワーダー事業」の立ち上げを目的に、㈱ エスラインギフの中部本部内に「総合配車センター」を開設しました。このセンターでは㈱エスラインギフの3本 部に設置した「引越・貸切部門」とも連携を密にし、一層の収益拡大と利益確保に向けた活動をしております。 大型商品等の個人宅配を行うホームサービス部門では、従来からお取引のある家電量販店の販売増加と配送エリ アの拡大に伴い、家電の配送および設置業務の作業依頼が増加したこと、当社グループの輸送網を活かした家電・ 家具等大型商品の倉庫から、配送センターまでの幹線輸送業務の受託等、業務拡大によって前期比9%の増収とな りました。引き続き、ツーマン配送が必要な大型商品、特に家具関係の取扱量拡大に向けた営業活動を進めてまい ります。また、引越しサービスの拡大につきましても、輸送サービス事業でお取引のある企業の社員の転勤等に伴 う単身者の引越しの受注をはじめ、名古屋駅前の新ビルへの大規模な事務所引越しの受注等、企業内引越しにも力 を注いでまいりました。その結果、上期は単身引越しで前期比67%増、事務所引越しで前期比151%増、引越し全 体で前期比86%増(金額では約30百万円増)の収入となりました。今後につきましても積極的な営業展開に努め 「スワロー引越便」の認知度を高め増収に取り組むとともに、上期に設置した「引越研修センター」を活用し、専 任担当者に対し、費用見積り・適確な商品設置作業・接客マナー等の教育・訓練を行い、お客様から安心して任せ て頂けるような作業品質の維持向上に努め、ホームサービスの事業化へ向けて取り組んでまいります。 商品保管や物流加工を行う物流サービス部門では、㈱エスラインギフおよび㈱スリーエス物流でそれぞれ大手荷 主が撤退するという減収要因があり保管収入は減少しましたが、大手流通グループの専門店向け商品や、量販店向 けアパレル関連商品の加工業務の取扱量の増加等により、加工収入が増収となったため、物流サービス部門全体で は微増収となりました。下期には、「物流サービス開発センター」で策定した行動計画を具体化するワーキンググ ループのもとで、アパレル関連の物流サービス事業の拡大を図るために、来期計画している中部地区での物流加工 センター立ち上げに向けて、アパレル関連量販店のベンダー様に対し、商品保管から物流加工、配送までを請け負 う総合物流サービスの受注に向けた提案営業活動に取り組んでまいります。

一方、利益面では燃料費や、取扱い物量の増加による人件費・傭車費・外部委託費、また、前期の設備投資によ る減価償却費等が増加したものの、営業収益の増加が費用の増加を上回った結果、増収増益となりました。 この結果、物流関連事業の営業収益は227億20百万円(前年同期比5.3%増)、セグメント利益は7億82百万円 (前年同期比1.4%増)となりました。

[不動産関連事業]

不動産関連事業におきましては、当社グループ各社にて保有している不動産の有効活用を図るために、外部への 賃貸事業を営んでまいりました。昨年8月より㈱エスラインギフの旧三河安城支店(安城市北山崎町)の施設の賃 貸を開始しましたが、一部物件の賃料見直し等減収要因により減収減益となりました。 この結果、不動産関連事業の営業収益は2億29百万円(前年同期比3.3%減)、セグメント利益は1億11百万円 (前年同期比11.6%減)となりました。

[その他]

主に、旅客自動車運送事業および売電事業を営んでおります。旅客自動車運送事業におきましては、岐阜市内の 高校や近隣の大学の通学バスおよび冠婚葬祭時の送迎バス、さらには競輪場のファンバス等、地元に密着した運行 業務に取り組んでまいりました。今期はスポットを中心とした貸切業務の減少と人件費・燃料費・修繕費の増加に 加え、車両購入による減価償却費が増加したことにより、減収減益となりました。 また、物流センターの屋上や支店構内に太陽光パネルを設置し、発電した電力の売電事業を営んでおり現在で は、㈱エスラインギフの名古屋第1・第2センター、豊橋支店、豊田支店、豊田センター及び㈱スリーエス物流の 本社第1センターの計6か所で発電を行っております(総発電量1,333.96kW)。全ての発電施設が通年稼働にな ったことにより、増収増益となりました。 この結果、その他事業の営業収益は2億2百万円(前年同期比1.5%増)、セグメント利益は54百万円(前年同 期比16.7%減)となりました。

(略)

Translate »