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OKI/カメラ画像とレーザー距離センサーを融合し、人・車両・設備の動きを可視化する「モーションマッピング技術」を開発

物流システム 2023.06.17

カメラ画像とレーザー距離センサーを融合し、人・車両・設備の動きを可視化する「モーションマッピング技術」を開発

高精度センシング技術で作業現場の安心・安全を実現

OKIは、複数のカメラ画像とレーザー距離センサーを組み合わせたセンサー融合技術により、監視エリア内の人・車両・設備の動きを可視化する「モーションマッピング技術」を開発しました。「モーションマッピング技術」は、各センサーを融合することにより環境変化に影響されることなく、監視エリア内における現場状況を認識し、現場での安心・安全・生産性の向上をサポートすることが可能となります。今回開発した技術を用いて、飛島建設株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:乘京正弘 以下、飛島)と共同で「現場監視サポートシステム」の開発・実証実験を行い、2018年度の商品化を目指します。

建設現場や工場内などの現場作業では、狭いエリア内で人・車両・設備などが稼働している状況での作業が多く、接触事故の危険性があります。従来、このような現場では、監視員の目視によって災害防止に向けた監視が行われてきました。しかし、人間の目視では暗さによる視界不良や車両・設備の死角などにより制約が生じるため、作業員の安全確保にとって十分であるとはいえませんでした。また、各工程における人・車両・設備の稼働時間や位置関係がリアルタイムに把握できず、現場運用が効率的に行えない状況も生じていました。

このような課題に着目し、OKIは長年培ってきた映像監視・画像処理技術を活かし、カメラ画像とレーザー距離センサーの組み合わせによる高精度センシング技術により、目視が困難な状況でも人・車両・設備の動きを可視化する「モーションマッピング技術」を開発しました。本技術は、映像IoTシステム「AISION™」の画像センシングモジュールを活用して、複数のカメラ画像とレーザー距離センサーから人・車両・設備を検出し、それらを組み合わせて、位置・動線を俯瞰マップ上で統合して表示します。これにより、人・車両・設備それぞれにセンサーを取り付けることなく可視化するため、監視員の目視に加え、作業現場の安心・安全、生産性向上をサポートします。

OKIは、飛島と共同で建設現場での実証実験を行い、現場の「安全性向上」とともに「生産性向上」についても合わせて検証します。この実証実験の検証結果を踏まえ、「現場監視サポートシステム」として商品化し、建設現場をはじめ、大規模生産設備のある工場など、業種業界に拘らず積極的に展開してきます。

「モーションマッピング技術」の特長

  • 画像センサーとレーザー距離センサーを組み合わせ、暗い場所でも高精度な認識が可能
  • 監視対象エリア内の目印を各種センサーで指定するだけで位置あわせが可能
  • 監視エリア内の死角を補い、現場全体における人・車両・設備の位置把握が容易

「モーションマッピング技術」の利用イメージ

リリース関連リンク

  • 沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
  • その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
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