ヤマトホールディングス/「関西ゲートウェイ」を開所 物流不動産・施設 2023.06.17 ヤマトグループ「関西ゲートウェイ」を開所~関東・中部・関西の主要拠点の完成で、スピーディーかつ高効率な輸送ネットワークが始動~ ヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山内 雅喜)は、スピーディーかつ高効率な輸送ネットワークと付加価値機能を一体化させた総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ(以下:関西GW)」を本日、10月5日に開所しましたのでお知らせいたします。本格稼働の開始は11月1日を予定しています。 記 1.背景 近年、Eコマース市場の拡大や物流のボーダレス化、ICTやAIなどの先端技術の進化により、「より早く、より高品質に、かつより低コストで」と、企業の物流に対するニーズは一層高まりつつあります。その一方で少子高齢化による労働力不足や、様々な働き方への対応も喫緊の課題となっています。 ヤマトグループでは、2017年9月28日に中期経営計画「KAIKAKU 2019 for NEXT100」※1を発表しました。「働き方改革」を経営の中心に据え、「デリバリー事業の構造改革」、「非連続成長を実現するための収益・事業構造改革」、「持続的に成長していくためのグループ経営構造改革」の3つの改革を断行し、次の100年もヤマトグループが持続的に成長していくために経営基盤の強化を目指しています。 その実現に向け、物流を単なる「コスト」から「価値を生み出す手段」に進化させる「バリュー・ネットワーキング」構想※2を更に推進するために、これまでの羽田クロノゲート、厚木・中部の各ゲートウェイ、沖縄国際物流ハブや、アジアでのクロスボーダー小口輸送ネットワークの整備に加え、本日、西日本の大消費地圏であり、経済・産業の中心地となる関西に、新たな総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ」を開所しました。ヤマトグループのラストワンマイルネットワークと高品質な流通加工機能を最新鋭のマテハン機器によって融合させ、物流のスピードと工程の短縮に革新をもたらすことで、お客さまのビジネスに新たな価値を提供します。 ※1 プレスリリース:ヤマトグループ、中期経営計画「KAIKAKU 2019 for NEXT100」を策定 http://www.yamato-hd.co.jp/news/h29/h29_65_01news.html ※2 「バリュー・ネットワーキング」構想 http://www.yamatosolutions.com/about/vnd/ 2.関西GWの特徴 (1)国内主要都市間の多頻度幹線輸送 関西GWは、茨木ICに近く、大阪国際空港・関西国際空港・大阪港・神戸港などあらゆる輸送モードに対応できる立地にあります。大消費地圏に配置した、厚木ゲートウェイ、中部ゲートウェイとの多頻度幹線輸送により、関東・中部・関西の国内主要都市間をスピーディーかつ高効率な輸送ネットワークで結びます。また、ゲートウェイ間の折り返し運行による運行時間の短縮や、ヤマトグループ各社のネットワークの全体最適を通じて、運行ドライバーの「働き方改革」を進めます。 (2)大型連結トレーラや最新鋭のマテハン導入による効率化 日本最長の大型連結トレーラ「スーパーフルトレーラ25(愛称:CONNECT※3)」の導入や、無人ボックス搬送機の実証実験により徹底的な生産性の向上に取り組みます。また、「スーパーフルトレーラ25」を活用したゲートウェイ間のシェア運行を推進することで、業界全体の持続的な成長に資する物流の効率化を図ります。 ※3 CONNECT:トラクタとトレーラの結合から連想される”つなぐ”という意味に加え、ひととひと、ものともの、都市と都市をつなぎ、また他社との共同輸送により物流業界全体を未来へつないでいく、という思いを込めています。 (3)グループ11社の付加価値機能と物流機能が融合 入居するグループ会社11社が提供する、医療機器の洗浄・メンテナンス、家電の修理といった付加価値機能と、24時間稼働の最新鋭マテハン設備、航空便などの各輸送モードが連携することで、企業物流に新たなスピードと付加価値を提供します。 (4)関西ゲートウェイ見学コースの開設(2018年2月予定) ヤマトグループでは西日本に初めての見学施設となる「関西ゲートウェイ見学コース」を開設します。宅急便をはじめとする物流の仕組みや、ヤマトグループが提供する物流の価値を体感いただけます。 3.関西GWの施設概要 [関西GW外観] [関西GWマテハン設備] 名称 関西ゲートウェイ 所在地 大阪府茨木市松下町2-10 延床面積/敷地面積 90,116.77m²(27,260坪)/64,135.57m²(19,401坪) 構造 鉄骨造6階建 開所/稼働開始 2017年10月5日/2017年11月1日予定 入居会社 [1] ヤマト運輸株式会社[2] ヤマトグローバルエキスプレス株式会社[3] ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社[4] ヤマトロジスティクス株式会社[5] ヤマトマルチメンテナンスソリューションズ株式会社[6] ヤマト包装技術研究所株式会社[7] ヤマトシステム開発株式会社[8] ヤマトフィナンシャル株式会社[9] ヤマトリース株式会社[10] ヤマトオートワークス株式会社[11] ヤマトマルチチャーター株式会社 立地 名神高速道路 茨木ICから 車で約5分 大阪国際空港(伊丹空港)から 車で約25分 関西国際空港から 車で約80分 大阪港から 車で約50分 神戸港から 車で約60分 その他(環境対応設備・事業継続対応) 非常用発電機、ヤード部分も含めた入退館管理、全館空調、免震構造 等 「バリュー・ネットワーキング」構想の重要拠点となる関東・中部・関西のゲートウェイが機能的につながることで、物流業界全体の課題である「働き方改革」を推進しながら、お客さまの物流に新たな価値を提供し、次の100年のさらなる成長に向け、社会的インフラとして持続的な成長を図ることで、豊かな社会の実現に貢献してまいります。 ※関西GWに関する画像については、以下URLからダウンロードをお願いいたします。 http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/press/press_index.html