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八千代工業/本田技研工業と完成車事業に関する譲渡協議を開始

SCM・製造拠点 2023.06.17

完成車事業の譲渡協議開始に関するお知らせ

 

 八千代工業株式会社(以下、ヤチヨ)は、2017 年 10 月4日開催の取締役会において、本田技研工業株式会社(以下、Honda)との間で、完成車事業の譲渡に関する協議を開始(以下、本件)する旨の基本合意書を締結することを決議しましたのでお知らせいたします。

 記

1.譲渡協議開始の理由

 ヤチヨは、2020 年 Vision「卓越した技術と特長ある製品で真のワールドワイドプレイヤーになる」を設定し、2017 年4月からの3カ年を「収穫と進化の期」と位置付け事業を推進しております。これまで、主力製品である樹脂製燃料タンク、サンルーフに経営資源を集中的に投下し、厳しい環境規制に対応する燃料タンクや、大開口で爽快感あふれるパノラマサンルーフなどを開発し上市するとともに、新規顧客への販路拡大を進め、グローバルでの事業拡大を図っております。また、樹脂製燃料タンクで培った技術を応用した高圧タンクの開発や、樹脂技術を進化させた CFRP 部品の研究開発などを進めております。

 一方、Honda は、存在を期待される企業であり続けるために、「すべての人に、”生活の可能性が拡がる喜び”を提供する」という 2030 年ビジョンを掲げ、質の追求による成長を推し進めています。提供価値である商品・サービスを徹底して追求していくために、全てのオペレーションで業務を深化させ、モノづくりを強化していく方針です。その一環として、軽自動車に関する事業の強化に向け、ヤチヨの四日市製作所を Honda の事業戦略と迅速かつ柔軟に連携させ、技術力や技能等を有効活用し、Honda グループの軽自動車事業の進化と自動車の電動化に伴う新技術/新機構に対応していく考えです。

 このような状況のもと、今回、Honda からヤチヨに対し、本件の提案がありました。

 ヤチヨは、完成車生産が減少する中、完成車事業で培った従業員の技術・技能・経験が Hondaグループ内で有効に活用される提案であり、また、部品事業への経営資源の集中をさらに進めることが成長と企業価値向上につながると判断し、完成車事業の譲渡に関する協議を開始することにしました。

2.対象事業の概要

 (1)事業内容

  軽自動車生産に関わる事業

 (2)主な設備および敷地、建屋の面積

  ・自動車製造のための溶接、塗装、組立の各ライン

  ・敷地面積 141,647 m2

  ・建屋面積 73,666 m2

3.Honda の概要(2017 年3月 31 日現在)

 ・名称:本田技研工業株式会社

 ・所在地:東京都港区南青山2-1-1

 ・代表者の役職・氏名:代表取締役社長 八郷 隆弘

 ・事業内容:二輪事業、四輪事業、汎用パワープロダクツ事業およびその他の事業、金融サービス事業

 ・資本金:86,067,161,855 円

 ・設立日:1948 年9月

4.支配株主との取引に関する事項

 完成車事業の譲渡は支配株主との取引等に該当することから、ヤチヨは、本件提案を受けて、独立した有識者から構成される第三者委員会を設置しております。譲渡協議開始の基本合意を含め、事業譲渡の検討にあたっては、少数株主にとって不利益なものでないか、第三者委員会の確認を得ながら進めております。

 事業譲渡の当否、譲渡する場合の条件および方法等については、今後、第三者委員会の最終的な答申を踏まえ、慎重に検討を行ってまいります。

5.今後の見通しについて

 今後、当事者間の協議を経て事業譲渡の合意に至った場合は、その時点で速やかに公表いたします。

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