三井ホーム/地球環境に優しくローコスト「コネックトラス」を活用した木造軸組工法による『スマート倉庫』を開発・販売開始 物流不動産・施設 2023.06.17 地球環境に優しく、ローコスト「コネックトラス」を活用した木造軸組工法による『スマート倉庫』を開発・販売開始 三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:市川俊英)は、グループ会社の三井ホームコンポーネント株式会社(本社:東京都中央区、社長:渡部一廣)が、2×4(ツーバイフォー)製材を用い「コネックトラス※1」を活用した、木造軸組工法による『スマート倉庫』を開発、販売を開始することをお知らせ致します。 従来の簡易型倉庫は、荷捌場を初めとした製品の一時仮置場や外部作業場など幅広く活用されてきましたが、主に鉄骨パイプ等を用いたものが主流でした。このたび開発いたしました『スマート倉庫』とは、地球環境に優しい木材を構造材とし、三井ホーム独自開発のステンレス製接合金物「コネック」で接合した、軽量で変形しにくい「コネックトラス」を用いる事で、最小限の柱・壁で十分な強度と耐久性を有し、大空間を実現することが可能な簡易型倉庫です。 用途は異なるものの、従来の2×4(ツーバイフォー)工法による木造倉庫に比べて 重量が約1/4『軽い』(1,376KN/㎡) 工期が約1/6『短い』(約3週間) コストが約1/2『安い』(約坪単価15万円~) という特徴があります。「スマート倉庫」の開発により簡易倉庫ニーズに対応し営業展開していくことが可能となりました。弊社グループは今後も地球環境に優しい木材利用の拡大のため、新たな取り組みに努めてまいります。 構造躯体パース図 外観写真 ※1 コネックトラスについて コネックトラスは、当社独自開発のステンレス製接合金物「コネック」をトラスの接合部分に使用し、三角形状に組んだ骨組のことです。これにより今まで木造で不可能とされていたロングスパン(大空間)の建築を可能としました。また、「コネック」の材質はステンレスを採用し錆びにくく、さらに重量も軽いため建物全体の荷重を軽くでき、建物の耐震性能も高まります。トラスの特性でもある隙間を利用して設備配管を計画することで、断面の欠損や下がり天井なども無く、効率的な空間利用が可能となります。 プロトタイプ概要 延床面積 600㎡(181.5坪) 間口20m×奥行30m 天井高 4m 階数 平屋建て 構造 木造軸組み工法 販売価格 坪単価 15万円~ 工期 3週間~ 発売開始日 2017年9月21日 スマート倉庫実例 建設地 埼玉県加須市新利根1-6-1、2、3 主要用途 三井ホームコンポーネント(株)加須工場内倉庫 延床面積 600㎡ 20m×30m 工事期間 2017年8月21日~2017年9月13日(23日間) 「」ロゴについて三井不動産グループでは、グループのロゴである「(アンド)」マークに象徴される「共生・共存」、「多様な価値観の連繋」の理念のもと、グループビジョンに「(アンド・アース)」を掲げ、当社グループのまちづくりが常に地球とともにあることを認識し、人と地球がともに豊かになる社会をめざしています。「(アンド)」マークの理念とは、これまでの社会の中で対立的に考えられ、とらえられてきた「都市と自然」「経済と文化」「働くことと学ぶこと」といった概念を、「あれかこれか」という「or」の形ではなく、「あれもこれも」という形で共生・共存させ、価値観の相克を乗り越えて新たな価値観を創出していくもので、平成3年4月に制定されました。