日立金属/日立金属MMCスーパーアロイを100%子会社化 SCM・製造拠点 2023.06.17 日立金属MMCスーパーアロイ株式会社の100%子会社化に関するお知らせ 日立金属株式会社(以下、「当社」)は、航空機・エネルギー材料事業の強化・拡大を目的に、子会社である日立金属MMCスーパーアロイ株式会社(以下、「日立金属MMCスーパーアロイ」)について、三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、以下「三菱マテリアル」)が保有する全株式を取得することを決定し、2017年9月27日付で、三菱マテリアルとの間で株式譲渡契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。 これにより、株式譲渡予定日である2017年10月2日付で、日立金属MMCスーパーアロイは当社100%子会社となります。今後は、これまで以上に緊密な一体運営体制により、日立金属グループの航空機・エネルギー材料事業の強化・拡大を図っていきます。 1.本件の目的 当社特殊鋼カンパニーは、自動車、産業インフラ、エレクトロニクス関連分野において、グローバル市場でのさらなる成長をめざしています。中でも、航空機・エネルギー材料事業を次世代の中核事業と位置付け、経営資源の積極的な投下を実行し、事業の強化・拡大を進めています。 この一環として当社は、主力工場である安来工場(島根県安来市)において、24トン真空誘導溶解炉をはじめ、1万トン自由鍛造プレス、高速4面鍛造機等の大型投資を実行し、素材となる特殊鋼のさらなる強化を進めています。また、2011年に株式会社神戸製鋼所等と日本エアロフォージ株式会社(岡山県倉敷市)を設立し、油圧式では世界最大級の5万トンとなる最先端の型打鍛造プレスへの投資に参画しました。 さらに、2014年には、航空機部材について豊富な実績および技術力を持つ日立金属MMCスーパーアロイの発行済株式の51%相当を取得し、連結子会社としました。以降、同社は、当社との人的交流を進めるとともに、840トンリングローリングミルと大型熱処理炉3基を新たに導入することにより製品競争力を高め、顧客認定の取得を順調に進めています。また、当社グループ一体となった営業活動をグローバル市場において積極的に展開しております。 こうした中、当社と日立金属MMCスーパーアロイとの融合が十分に進んでおり、また、今後より一層、緊密な連携のもと航空機・エネルギー事業の中長期的成長を実現していくためには、同社を当社の完全子会社とすることが最善と判断し、このたびの株式取得を決定したものです。 2.日立金属MMCスーパーアロイ株式会社 概要 (特段の記載がない限り2017年10月2日時点の状況(予定)を記載) (1)名称 日立金属MMCスーパーアロイ株式会社 (2)所在地 埼玉県桶川市上日出谷1230番地 (3)設立 2010年7月1日 (4)代表者 取締役社長 須田 佳孝 (5)資本金 38億840万円 (6)事業内容 特殊耐熱・耐蝕合金・耐摩耗合金、特殊銅合金の製造・販売 (7)社員数 344人(2017年3月末時点) (8)株主 日立金属株式会社100%