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ヤマト運輸/日本初のスーパーフルトレーラ25(車両長25メートルの連結トレーラ)を導入

物流全般 2023.06.17

ヤマト運輸が日本初のスーパーフルトレーラ25(車両長25メートルの連結トレーラ)を導入
~効率的な幹線輸送の実現で、物流業界全体の課題であるドライバー不足に対応~

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長:長尾 裕 以下ヤマト運輸)は、物流業界全体の課題であるドライバー不足に対応し、主要都市間のより効率的な幹線輸送を実現するため、スーパーフルトレーラ25(車両長25mの新規格の長大連結トレーラ)を日本国内で初めて導入し、年内に厚木、中部、関西の各ゲートウェイ(GW)間で運行を開始しますので、お知らせします。

1.背景

物流業界では、主に幹線輸送を担う大型トラックドライバーの不足や高齢化が進んでいます。労働人口の減少などにより人材確保はより一層困難になることが見込まれる中、国土交通省は、トラック輸送の省人化を推進するため、2016年9月に「ダブル連結トラック実験協議会」を設立し、車両長の基準を最大25メートルまで緩和する実験を実施するなど、国家的課題である物流業界の人手不足への対応を進めています。

一方、ヤマトグループは、主要都市圏の玄関口に総合物流ターミナル「ゲートウェイ」を建設しています。2013年の厚木、2016年の中部に続き、2017年11月には関西GWが稼動し、各GW間での多頻度幹線輸送による効率化や作業の省人化を図り、ドライバーと並び深刻化する作業員の不足への対応を進めています。

このたび、ヤマト運輸は、2016年に運用を開始したフルトレーラ(車両長21メートル)やセミトレーラ(同18メートル)に加え、車両長25メートルの新規格トレーラをGW間の幹線輸送に導入し、大型車両による幹線輸送の効率化に取り組んでまいります。

2.概要

  • (1)導入のメリット
    • [1] 積載量の大幅な拡大
      車両長が25メートルに拡大し、積載量が従来の大型トラックの2倍に増加します。1台で大量の輸送が実現し、幹線輸送の効率化につながります。
    • [2] 複数の事業者の荷物を同時に輸送可能
      異なる事業者のトレーラを連結し1台の車両として運行できることから、事業者の壁を越えた業界全体の輸送の効率化を可能にします。
  • (2)開発協力メーカー

    いすゞ自動車株式会社、日本トレクス株式会社

  • (3)導入時期

    年内に運行を開始する予定です。

  • (4)導入台数

    厚木GWと関西GWの2拠点にそれぞれ1台ずつ、計2台を導入予定です。

3.今後について

ヤマト運輸は、物流業界全体での幹線輸送の効率化を図るため、同業他社との協議を進め、スーパーフルトレーラ25の効果的な運用に努めます。なお、スーパーフルトレーラ25の実車は、本年10月5日に大阪府茨木市で行われる関西GWの開所式で展示予定です。

■ 運用のイメージ

■ 運用のイメージ

※画像はイメージです。実際に走行する車両の仕様やデザインは異なります。

 

輸送時は荷物の入ったロールボックスパレット(RBP)を積載します。
RBPは、前方のトラクターに18本、後方のトレーラに20本積載できます。

【参考】
ニュースリリース:日本初!新規格のバン型セミトレーラとバン型フルトレーラを導入(2016年11月8日)
http://www.yamato-hd.co.jp/news/h28/h28_82_01news.html

■ 関西ゲートウェイについて

関西ゲートウェイは、2017年11月に稼働開始を予定している、関西圏ではヤマトグループ最大級の総合物流ターミナルです。ヤマトグループ11社が入居し、さまざまな付加価値機能を提供します。厚木GW、中部GWとの多頻度幹線輸送が「止めない物流」を実現します。

【参考】
ニュースリリース:「関西ゲートウェイ」2017年11月稼働(2015年12月11日)
http://www.yamato-hd.co.jp/news/h27/h27_81_01news.html

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