愛知県/セントレア貨物地区における燃料電池フォークリフト用水素供給設備の整備に向けた環境省補助金を採択 グリーン物流(環境) 2023.06.17 セントレア貨物地区における燃料電池フォークリフト用水素供給設備の整備に向けた環境省補助金の採択について 愛知県では、「水素エネルギー社会形成研究会(平成27年3月設置)」内に、「セントレアFC産業車両導入促進ワーキンググループ(以下「WG」という。)」を設置し、中部国際空港におけるフォークリフト等産業用車両の燃料電池(以下「FC」という。)化について具体的な検討を進めてきました。この度、WGの構成員である株式会社鈴木商館が、セントレア貨物地区にFCフォークリフト用水素供給設備を設置することになり、整備費については、環境省の「平成29年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(再エネ等を活用した水素社会推進事業)」に採択され、一部が補助されることとなりましたので、お知らせします。今後は、WGの活動を通じて、セントレア貨物地区におけるFCフォークリフトの導入を促進するとともに、将来的には、トーイングトラクター等の産業車両についても、FC化を図るなど、セントレアにおける水素エネルギーの利活用拡大を目指していきます。 1 セントレアFC産業車両導入促進WGの概要 区分 内 容 設置年月 平成29年4月(平成27年6月に設置した「セントレア水素社会形成WG」から分離して設置) 目 的 中部国際空港におけるフォークリフト等産業用車両のFC化 構 成 愛知県、株式会社鈴木商館、中部国際空港株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社豊田自動織機(五十音順) 2 採択された設備の概要 区分 内 容 備考 整備事業者 株式会社鈴木商館 設備の概要 FCフォークリフト用水素供給設備 充填圧力35MPa 対象車両 セントレア貨物地区のFCフォークリフト 将来的にはトーイングトラクター等の利用も想定 整備予定地 常滑市セントレア1丁目2番地(セントレア貨物地区内) 「3 整備予定地」を参照 工事着工 平成29年10月(予定) 完 成 平成30年 3月(予定) 特 徴 再生可能エネルギー(太陽光)由来の水素を利用 整備費 3.5億円(概算) 国補助金に加え、県「水素ステーション整備費補助金」についても申請中 3 整備予定地 【用語の説明】 <株式会社鈴木商館> 本 社:東京都板橋区(県内では、豊田市花本町に同社豊田事業所) 資 本 金:2億円 従業員数:410人 売 上 高:319億円(平成29年3月期) 事業内容:高圧ガスの製造・販売、高圧ガスに関連する機械・器具・容器・計量器の販売 など <FCフォークリフト> エンジン、バッテリーを用いず、FCスタックで発電した電気を動力源とし荷役・走行するフォークリフト。平成28年秋に株式会社豊田自動織機から日本初となる2.5トン積FCフォークリフトが販売開始された。主な特長は次のとおり。 特長1:フォークリフト稼動中のCO2排出量ゼロ 2:約3分の水素充填で、連続稼動可能 3:AC100Vコンセントを搭載し、電動工具用電源や、非常用電源としても使用可能 なお、FCフォークリフトの購入に際しては、同クラスのエンジン車との価格差(差額)に対する補助制度がある。(環境省(補助率1/2)及び愛知県(補助率1/4又は1/2)) <トーイングトラクター> 工場内や空港、港湾等で荷物を牽引する、エンジン式又は電動式のトラクター <水素エネルギー社会形成研究会> 目 的:愛知県において地域の産学行政連携のもと、水素エネルギーを巡る諸状況について情報共有し、水素エネルギー社会の形成に向けた当地域の気運を醸成するとともに、意見交換や提案を踏まえて、水素エネルギーを利活用した具体のプロジェクトの立案、推進を図る。 設 置:平成27年3月 会 員 数:922人(平成29年7月末現在) ・水素エネルギー関係企業、大学研究者、ユーザー企業・業界、自治体関係者 ・水素社会に向けた事業展開・取組に関心のある個人・企業 事 務 局:愛知県産業労働部産業科学技術課 新エネルギー産業グループ <環境省 平成29年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(再エネ等を活用した水素社会推進事業)> 事業内容:低炭素な水素社会の実現と、燃料電池自動車の普及・促進のため、再生可能エネルギー由来の水素ステーション整備費の一部を補助。 補 助 率:1/2又は3/4 <愛知県水素ステーション整備費補助金> 事業内容:燃料電池自動車の普及に不可欠な水素ステーション整備費の一部を補助 補 助 率:1/4