物流ニュース

　株式会社安川電機（代表取締役社長　小笠原　浩）は、クレーン用途に関する様々な課題やお客様のニーズにお応えするクレーン専用インバータCR700を商品化し、2017年8月21日（月）から 発売いたします。

　近年の産業界をとりまく環境は、モータのトップランナー規制に代表されるグローバルでのエネルギー効率規制の強化、インダストリ4.0を始めとするIoTを利用した生産性向上への関心の高まりなど大きく変化しています。また、お客様が抱える課題やニーズは、アプリケーションごとで多岐にわたっています。

　当社はこれらのニーズにお応えすべく「多才」「使いやすさ」「安心」をコンセプトに従来のインバータシリーズを刷新し、一般産業用機械や設備に最適な汎用製品および用途に特化したアプリケーション別製品を準備し、最適なソリューションと付加価値を提供していきます。そのシリーズ第一弾として、2016年4月に一般産業用途向けのGA700を販売開始しました。このたびシリーズ第二弾として、クレーン用途に特化したCR700を市場投入します。クレーン用インバータ開発の30年にわたる経験で培った「ブレーキシーケンス機能」、生産性・作業性を向上させる「斜行防止機能」、そして新しく装備された安心の「荷振れ抑制機能」により機械・設備を革新し、クレーンの信頼性・生産性向上に貢献します。

（１）ブレーキシーケンス機能でずり落ちを防止

起動時や停止時に荷重を保持するのに必要なトルクを素早く確保し、ずり落ちを防止します。

（２）斜行防止機能で信頼性・操作性を向上

モータ2台で昇降の共つりを行う場合や走行を行う際に、左右のバランスを崩さないように（斜行しないように）位置やモータ負荷バランスをインバータが自動で制御します。

・同期制御：2台の巻上機で共つりする際に、位置が同期するように制御します。

・負荷バランス制御：2台のモータで走行する場合に、エンコーダ等の検出器なしでも各モータにかかる負荷が均等になるように制御します。

これらの機能により、安定した稼働を可能にし、現場の信頼性・操作性を向上させます。

（３）荷振れ抑制機能でタクトタイムを短縮

特別なセンサがなくても横走行時の荷振れを抑制しながら運転できます。熟練の操作員以外でも荷振れせず早く荷物を運搬することが可能になり、タクトタイムも短縮します。

（1）製品容量ラインアップ

        3相200V     0.4～110kW : 計19機種

　　  3相400V     0.4～315kW : 計25機種

（2）受注開始

　　  2017年8月21日（月）