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味の素グループ/川崎事業所内新包装工場が稼働開始

SCM・製造拠点 2023.06.17

~ロボット活用による自動化推進~

味の素グループ、川崎事業所内新包装工場の稼働開始

設備投資金額 約48億円、生産性従来比1.7倍

 

 味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)およびその連結子会社である味の素パッケージング株式会社(以下、A・PAC社 社長:森重徳 本社:神奈川県川崎市川崎区)は、A・PAC社関東工場(神奈川県川崎市)の老朽化に伴い、2016年に着工した新工場(関東包装工場)の稼働を本日より順次開始します。これまで分散していた包装場を1ヵ所に集約し、工場内のライン数を大幅に削減するとともにロボット等の活用による自動化を推進することで、生産性(一人当たり)を従来の約1.7倍に高めます。さらに、食の安全を保証する品質保証体制を強化し、一部工程において「JIA食品生産システム認証審査」(※)に対応します。

 ※ 「JIA食品生産システム認証審査」:FDA21CFR111(米国の栄養補助食品製造のガイドライン)をベースに構築されている食品衛生のプログラム。JADAによるアンチドーピング認証に必要な製造工程管理基準を指す。

 A・PAC社は国内に3工場を有する味の素グループの包装機能会社で、関東工場は同社最大の拠点ですが、工場内の包装場は6ヵ所に分散され、かつラインが多岐にわたり手作業も多いことから生産効率が低く、生産年齢人口減少に伴う労働力確保も課題となっていました。

 新工場は、販売品種や包装仕様の見直し等によりライン数を大幅に削減し、1ヵ所に集約するとともにロボット等の活用による自動化を推進し、従来に比べ生産性(一人当たり)を約1.7倍に高めます。具体的には包装工程において、仕様の異なる2ラインの対応を1台で行う多機能型ロボットを導入し、省投資、省スペースでの自動化を実現しました。加えて、最終包装製品を集荷する際、無人搬送車を導入することで工場内の人の移動を容易にし、設備レイアウトの自由度を高めました。また、従来の味の素(株)川崎事業所の東側から、物流センターの隣接地に移設し、物流効率の向上を図りました。

 さらに工場内のゾーン管理によりコンタミネーション(汚染)や異物混入を排除するとともに、工場内外に品質保証カメラを設置し、入場管理を徹底することによって品質保証体制を強化します。併せて、市場が伸長しているスポーツサプリメント「アミノバイタル(R)」の包装工程ではJIA認証にも対応します。

 新工場では、今後も生産現場における新たなロボット導入による自動化や、ICTの活用による帳票類の電子化、稼働状況の「見える化」等を積極的に進め、更なる生産性の向上を目指すとともに、品質管理の徹底を図ります。

 なお、新工場には見学通路を設け、2018年1月より味の素(株)川崎工場見学「味の素(R)」コースに組み込む予定です。

 味の素グループは、”Eat Well,Live Well.”の実現に向け、お客様に安心して召し上がっていただける製品を安定的にお届けできるよう、バリューチェーンの強化を図ります。

【新包装工場概要】

 名称:味の素パッケージング株式会社 関東包装工場

 所在地:神奈川県川崎市川崎区鈴木町1-1

 建物:建築面積 6,100m2、延床面積 9,670m2、鉄骨構造3階建

 包装品目:調味料類(「味の素(R)」「ほんだし(R)」等)、甘味料(「パルスイート(R)」等)、アミノ酸スポーツサプリメント(「アミノバイタル(R)」等)他

 包装能力:約2,400千ケース/年

 設備投資額:約48億円(建物、設備、工事費等)

 稼働開始:2017年8月

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