神戸製鋼所/世界最大級となる超大型コンテナ船用クランクシャフトを納入 物流関連商品 2023.06.17 世界最大級の船舶用クランクシャフトを納入 2017年7月13日 株式会社神戸製鋼所 当社はこのほど、世界最大級となる超大型コンテナ船用クランクシャフト(全長22m、重量約500t)一式を大手舶用エンジンメーカーである三井造船(株)殿へ納入しました。本製品は、当社が2014年に開発した設計疲労強度を20%向上させる「型入れ鍛造法」を適用し製造したもので、昨年度2隻分の同型クランクシャフトを納入し、今回で3隻目となります。今後、既納入分を含め10数隻の同型船の建造が予定されており、2018年度までに順次納入予定です。 また、同時にエンジンの回転力をプロペラに伝達する中間軸にも当社独自の技術である高強度材が採用されています。 船舶業界では近年、効率的な海上輸送を目指したコンテナ船の大型化が進んでいます。2011年から16年にかけて、コンテナ船隊は隻数ベースで5.3%の伸びに対し、積載量(TEUベース)では約40%の伸びと大型化が進んでおり、コンテナ船用エンジンに搭載される超大型クランクシャフトのニーズが高まっています(参考表)。 当社はクランクシャフト(組立型、一体型)において世界シェア40%、中間軸・推進軸においては国内シェア80%を有する世界トップクラスの船舶用鋳鍛鋼メーカーです。また、昨年10月には世界で唯一、大型から小型のスローにおけるk-factor=1.05※1 の船級認証を取得しています。今後も当社は、製鋼からの一貫生産を行うクランクシャフトメーカーという特色を活かし、最新設備と高い技術を活用した革新的な技術・部品の開発を通じ、省エネ化が進む船舶・海運業界の発展に貢献して参ります。 ※1:k-factor設計疲労強度の計算式における係数の一つ。当社の高強度材を使用する場合は、通常材(1.00)に対し1.05の係数を用いた強度計算を行うことが認められ、設計に余裕度が生まれる。 出荷前の製品