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大陽日酸/アジアにおける電子材料ガス生産能力を増強

SCM・製造拠点 2023.06.17

“Total Electronics”機能の推進と アジアにおける電子材料ガス生産能力増強について

大陽日酸株式会社(社長 兼 CEO:市原裕史郎)は、中期経営計画「Ortus Stage 2」 の重点戦略の一つである「グローバリゼーション」に基づき、アジアを中心にエレク トロニクス事業の拡大、新規投資を推進しております。海外半導体メーカーのグロー バル化、技術・市場の変化により機動的に対応するため、今年4月に中国(上海)に 「Total Electronics」のコンセプトのもと、各国にまたがるグルーバルな半導体メー カーに対するグループ統一戦略推進機能を設置したことおよび、アジア地区でのエレ クトロニクスガス需要増加に対応すべく、電子材料ガス生産能力増強のための投資を 実施することにつきお知らせいたします。

1.”Total Electronics”について

海外半導体メーカーは顧客のグローバル化、サプライチェーンの効率化および、 BCP の観点から米国、アジア、欧州に複数の生産工場を展開しており、米国以外 では半導体需要の最大市場となる中国を中心にアジアに生産拠点が集中してい ます。 大陽日酸ではこれらの海外半導体メーカーをグローバル戦略顧客と位置づけ、 中国の地域統括会社である大陽日酸(中国)投資有限公司の上海拠点に戦略顧客 に対するグループ統一戦略推進機能を設置し、グループで一貫した顧客サポート、 製品開発、SCM 等の機能を拡充していきます。また、成長著しい中国と韓国での 新規電子材料ガス生産設備投資を実行し、両国でのエレクトロニクス事業を一元 的に管理運営いたします。

2.アジア地区における電子材料ガス生産能力増強について

“Total Electronics”の推進とともに、中国を中心とするアジア地域でのエレ クトロニクスガス需要増加に対応すべく、中国江蘇省揚州化学工園区の揚州大陽 日酸半導体気体有限公司に、グループ内で 4 カ国目となる電子材料ガス生産工場 投資を決定し、6 月 28 日に現地で新工場の鍬入れ式典を開催いたしました。 中国新工場の敷地面積は 28,000 ㎡、生産工場・倉庫・事務所を含めた建屋総 面積は 7,000 ㎡であり、B2H6 の合成充填、CH3F、C4F6 の精製充填、SiH4 等の混合ガ ス充填および容器整備機能を設置、2019 年 1 月の商業生産開始を予定しています。 B2H6、CH3F および C4F6 はメモリーおよびロジックにドーピング、エッチング用途 で用いられており、今後は特に 3D-NAND プロセスの多層化に伴う需要の拡大が見 込まれています。 News Release また、韓国の牙山市では Matheson Gas Products Korea Co., Ltd.(以下、MGPK) の既存電子材料ガス生産工場において新規 B2H6、CH3F の合成および精製設備投資 を実行中であり 2018 年 1 月の商業生産開始を予定しています。 中国では 2014 年に制定された「国家 IC 産業発展推進ガイドライン」と中国共 産党の「第 13 次 5 カ年計画 2016~2020 年」で半導体産業の育成並びに国産化が 推進されており、電子材料ガスなど関連材料需要の大幅な伸びが期待できます。 中国での新工場および韓国での増強投資は大陽日酸グループ電子材料ガス工 場である日本のジャパンファインプロダクツ株式会社、韓国の MGPK、米国の Matheson Tri-Gas, Inc.で蓄積された最新の合成、精製、充填、分析、容器整備 技術を結集しております。特に今回 B2H6 合成設備を導入することにより、中国・ 韓国市場でも需給が逼迫する B2H6 の安定供給とグローバルレベルの品質強化を行 います。 大陽日酸では引き続きグローバル戦略の推進による事業拡大と、顧客・市場の変化 に柔軟に対応した事業の選択と集中による事業効率化や、グローバルエレクトロニク ス市場で要求される、品質・コスト、安定供給体制の確立などにより顧客満足度を図 り、リーディングポジションの確立を目指します。

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