川崎重工業/82,200m3型LPG運搬船を受注 物流全般 2023.06.17 82,200m3型LPG運搬船を受注 2017年06月23日 川崎重工は、シンガポールのKUMIAI NAVIGATION (PTE) LTD (クミアイ ナビゲーション プライベート リミテッド)と82,200m3型LPG運搬船1隻の造船契約を締結しました。本船は、当社がこれまでに受注した60隻目のLPG運搬船にあたり、同型船としては10隻目となります。坂出工場で建造し、2020年に竣工、引き渡しの予定です。 今回受注したLPG運搬船は、当社が開発した船首形状(SEA-ARROW)を採用し、航走時に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能を大幅に向上させています。主機関には省燃費型の電子制御式ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用し、さらにプロペラ周りに省エネ付加物を装備することにより、燃料消費量の低減を図っています。 また本船は、国際海事機関(IMO)により2020年から施行開始となるSOx(硫黄酸化物)排出規制(※)に適応すべく、SOxスクラバー(排ガス浄化装置)を採用します。同社向けに受注済みで2019年竣工予定のLPG運搬船にも、当社建造船として初めてSOxスクラバーを搭載する予定です。 IMOによる各種排ガス規制強化が進む中、当社は今後とも、環境規制に対応した各種運搬船の建造に積極的に取り組んでいきます。 <主要目> 全長 約230.00 m 長さ(垂線間長) 226.00 m 幅(型) 37.20 m 深さ(型) 21.00 m 夏期満載喫水(型) 11.20 m タンク容量 82,200 m3 ※SOx排出規制 2015年1月から欧米の排出規制海域(ECA)において、燃料中硫黄分0.1%以下のSOx排出量規制が実施されています。また、2020年1月1日からは、その他の世界の全海域を航行する船舶に対し、燃料中の硫黄分を0.5%以下に制限するか、排ガス中からのSOxを同等に低減する代替装置を使用することが義務付けられます。