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カネカ/米国複合材料用樹脂の配合メーカーを買収

SCM・製造拠点 2023.06.17

カネカ 米国 複合材料用樹脂の配合メーカーを買収

―航空・宇宙分野へ参入-

 

 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)の米州統括会社である Kaneka Americas Holding, Inc.(本社:米国テキサス州、社長:藤井 一彦、以下 KAH)は、航空・宇宙分野における樹脂配合メーカーである Applied Poleramic Inc.(本社:米国カリフォルニア州、社長:Brian S. Hayes、以下 API)と 6 月 19 日に株式譲渡契約を締結いたしました。KAH が API の全株式を約 15 億円で取得し(*1)、連結子会社といたします。

 *1株式取得にあたっては、対米外国投資委員会(CFIUS:Committee on Foreign Investment in the United States)の事前承認が必要となります。

 航空・宇宙分野では、航空機のエンジンなどの高熱になる部品やロケットの部材用途に、高性能複合材の需要が急速に拡大しております。高性能複合材は、金属や合金に比べて重量当たりの強度、耐熱性、耐久性に優れ、一般の構造材用の複合材より高い成長が見込まれます。当社は同分野での高性能複合材の市場が今後 10 年で年率 10%以上の成長を遂げ、2,000 億円以上の市場規模に達すると予想しております。

 API は 1992 年に設立され、高性能複合材に使用される配合樹脂に関する高い技術開発力を有し、複合材メーカーの戦略的サプライヤーとして配合樹脂を供給しております。当社も同市場の有力顧客に対してポリイミドフィルム(Apical(R))、エポキシ樹脂用改質剤(Kane Ace(R) MX)などの高機能素材を提供しており、API の買収により両社のコア技術を融合し当市場での成長を加速いたします。

 当社は API 買収後も、M&A や提携を加速させ航空・宇宙分野の高性能複合材領域でのさらなる成長を目指します。また、日本および北米の R&D 拠点などのグローバルな資源を最大限に活用した研究や製品開発により、2025 年には同分野において売上高 200 億円を目指します。

以上

<Applied Poleramic Inc.の概要>

 本社 :米国カリフォルニア州ベニシア市

 事業内容:航空機などの部材に使用される配合樹脂の製造、販売

 代表者 :Brian S. Hayes (President & CEO)

 設立 :1992 年

 資本金 :619 千 US ドル

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