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日立製作所/顔認証機能を搭載した新型の呼気アルコール検知器で実証試験を開始

物流システム 2023.06.17

顔認証機能を搭載した新型の呼気アルコール検知器で実証試験を開始

スマートフォンと連携した検査データ管理により、法人向け車両ドライバーの安全確保に貢献

[画像]図 新型の呼気アルコール検知器とスマートフォンの連携機能概要
図 新型の呼気アルコール検知器とスマートフォンの連携機能概要

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび顔認証機能を搭載した新型の呼気アルコール検知器を試作し、日立キャピタルオートリース株式会社(取締役社長:森 利之/以下、日立キャピタルオートリース)と実証試験を開始します。日立は、2016年3月にポータブル呼気アルコール検知器を試作後*、センサーの高性能化・小型化やアプリケーションの開発を進めてきました。2017年3月には、ドライバーの検査データをスマートフォンに集計して管理する機能を搭載した試作機で実証試験を開始し、さらに2017年8月からは、アルコール検査した人物とドライバーが同一人物かを顔認証する機能により、なりすましの防止が可能な新型の検知器を導入予定です(図)。日立キャピタルオートリースの3営業所の社員を対象に、検知器の機能・性能の検証や課題抽出を目的として実証試験を行うことで、信頼性およびユーザビリティの向上を図り、実用化をめざします。

  日立は、飲酒運転による事故撲滅をめざし、2016年3月に株式会社本田技術研究所と共同でポータブル呼気アルコール検知器を試作しました。どこででも検査できる利便性と、人間の呼気かどうかを判別して不正利用を防止する機能を備えていましたが、検査の際に身代わりを立てればなりすましが可能であることや、各ドライバーの検査結果を一元管理できないという課題がありました。

  そこで今回日立は、なりすまし防止や検査データの管理などを可能とする機能を開発し、試作した新型の呼気アルコール検知器の実用性検証のため、日立キャピタルオートリースと共同で実証試験を行うこととしました。開発した機能の特長は以下の通りです。

1. 顔認証によるなりすまし防止機能

  新型の検知器は、バッテリーや関連回路を削減することで、従来と同じアルコール検知精度を持ちながら、約3分の1のサイズに小型化しています。これにより、スマートフォンへの取り付けが可能となり、また、検知器と連携可能なアプリケーションの開発により、顔認証機能が使用可能となりました。使用者はまず、新型の検知器をスマートフォンに取り付けてからアプリケーションを起動し、アルコール検査と同時に顔画像を取得します。その後、運転席にスマートフォンを設置して再度ドライバーを撮影することで、アルコール検査者とドライバーの画像とを照合して本人確認を行います。これにより、アルコール検査だけを身代わりに頼むといったなりすましの防止に貢献します。

2. 呼気アルコール検査データ管理機能

  呼気アルコール検査結果を検知器からスマートフォンに送信し、集計するアプリケーションを開発しました。ドライバーの安全管理者は、集計した検査時刻、アルコール検知の有無、端末IDなどのログデータをスマートフォンやPCに取り込んで確認できるようになるため、管理業務の効率向上や、遠隔地でのアルコール検査の管理が可能です。

  今後、日立と日立キャピタルオートリースは、本実証試験を通じて呼気アルコール検知器の信頼性およびユーザビリティの向上を図り、実用化をめざします。

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2016年3月24日ニュースリリース「スマートキー対応のポータブル呼気アルコール検知器の試作に成功」
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/03/0324b.html

日立キャピタルオートリース株式会社

日立キャピタル株式会社(執行役社長兼CEO:川部 誠治)のグループ会社で、全国18箇所の拠点網を生かし、日立グループをはじめとした法人のお客さまに自動車リースおよび付帯サービスを提供しています。2017年3月末時点で約93,000台の車両管理を受託しており、豊富な車両管理ノウハウを有しています。日立グループに対しては、国内連結210社に毎年約2,000台の自動車リースを提供し、約18,000台の車両管理を受託しています(2017年3月末時点)。

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