ウェザーニューズ/海運会社のEU MRV対応をトータルでサポートする『Emission Status Monitoring Service』を提供開始 物流システム 2023.06.17 2017年03月30日 ウェザーニューズ、海運会社のEU MRV対応をトータルでサポートする『Emission Status Monitoring Service』提供開始 〜2018年、EU域に寄港する船舶のCO2排出量のモニタリング/報告/認証を義務づけるEU MRV施行〜 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、海運業界の燃費報告制度に関する欧州規制、EU MRV [Monitoring, Reporting and Verification]の2018年1月1日施行に伴い、海運会社のEU MRV対応をトータルでサポートする新サービス『Emission Status Monitoring Service』を全世界の海運会社を対象に提供開始することを発表しました。第一フェーズとして、2017年8月31日が提出期限となっているMonitoring Plan(モニタリング計画書)の立案を支援する『Monitoring Plan Support』の申し込みを2017年4月12日より受け付けます。 当社は約半世紀にわたって海運業界をサポートする中で開発したサービスインフラやデータベースをフル活用し、EU MRV対応にかかる海運会社の業務負担の軽減と、迅速かつ確実なEU MRV対応を支援してまいります。※Emission Status Monitoring ServiceはEU MRV認証サービスではありません。船会社のEU MRV対応の支援サービスです。EU MRV認証プロセスにおいては別途認証機関との契約が必要となります。 『Emission Status Monitoring Service』 専用サイト 『Emission Status Monitoring Service』 お問い合わせ https://esm.wni.com/promotion/ https://esm.wni.com/promotion/contact/ 『Emission Status Monitoring Service』専用サイト ◆海運会社のEU MRV対応をサポート、『Emission Status Monitoring Service』提供開始 これまで海運業界が担ってきた「荷物を安全(Safety)かつ経済的(Economy)に運ぶ」という役割に加えて、EU MRV施行によって海運業界の「環境性(Ecology)」への取り組みが求められています。当社は海運業界の「環境性(Ecology)」という新たなミッションへの挑戦を支援するため、EU MRV対応をトータルでサポートする『Emission Status Monitoring Service』の提供を開始します。第一フェーズとして2017年8月31日が提出期限となっているMonitoring Plan(モニタリング計画書)の立案を支援する『Monitoring Plan Support』の申し込みを2017年4月12日から受け付けます。以降、EU MRVの施行フェーズに合わせて順次サポートを行います。 2019年以降、EUのみならずIMO(国際海事機関)による世界的な船舶の燃費報告制度が始まるとされており、『Emission Status Monitoring Service』は世界基準の規制にも対応をしていく予定です。 当社は前身のオーシャンルーツ社の時代から約半世紀にわたり、安全で経済的な船舶の運航を支援してまいりました。今回リリースした新サービス『Emission Status Monitoring Service』に加えて、実際に燃節航海の実現を支援する『Optimum Ship Routeing Service』や、本船パフォーマンスを把握・管理する『Performance Status Monitoring Service』を通じて、「環境性(Ecology)」という新たなステージに向かう海運業界をフルサポートいたします。 Emission Status Monitoring Serviceについてhttps://esm.wni.com/promotion/ ウェザーニューズの航海気象サービスについてhttps://jp.weathernews.com/your-industry/shipping/ ウェザーニューズの起源についてhttps://jp.weathernews.com/corporate-outline/our-history/ ◆海運業界の燃費報告制度に関する欧州規制・EU MRVについて 海運業界全体が排出するCO2は、世界の温室効果ガス(GHG)総排出量の2.5%にあたると言われています(※)。2015年、欧州委員会は地球温暖化対策や環境負荷低減のため、海運業界の燃費報告制度に関する欧州規制、EU MRV [Monitoring, Reporting and Verification]を採択しました。EU MRVはEU域内の港に寄港する5,000トン超の船舶に対して、船籍国に関わらず排出量のモニタリング、報告、認証を義務づけるもので、2018年1月1日からモニタリングを開始することが決定しています。第一フェーズとして、該当船舶を管理する会社は2017年8月31日までにMonitoring Plan(モニタリング計画書)を作成し、認証機関に提出する必要があります。2018年1月以降、欧州の港に積み荷の上げ下ろしや乗客の乗降を目的に寄港する全ての航海に対してMonitoring PlanにもとづくCO2排出量の測定が義務づけられます。※欧州委員会HPより(https://ec.europa.eu/clima/policies/transport/shipping_en) ◆EU MRV施行フェーズ 2017年8月31日 Monitoring Plan (モニタリング計画書)の作成。認証機関により認証。 2018年1月1日 EU MRVモニタリング開始。EU域の港に寄港する5,000トン超の船舶に対して、一航海ごとにCO2排出量、航海距離、輸送貨物のモニタリングを開始。 2019年4月30日 (毎年4月30日更新) モニタリング結果をもとに Emissions Report(排出量報告書)を作成、認証機関に提出。Emissions Reportの認証後、DoC [Document of Compliance](適合証書)が発行され、認証済みのEmissions ReportとDoCをEUおよび旗国政府へ提出する。 2019年6月30日 (毎年6月30日更新) DoCを船内に据え置き、以降のEU域内の港での検査時に提示。