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三井住友建設/物流施設向けプレキャスト・プレストレストコンクリート工法を開発

物流不動産・施設 2023.06.17

物流施設向けプレキャスト・プレストレストコンクリート工法の開発 -高品質・高速施工・大空間を実現する『スクライム-PC工法』-

三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 新井 英雄)は、建築の超高層マンション分野において高品質・高速施工を可能とする当社保有技術である「スクライム工法」「スクライム-H工法」に、土木の橋梁分野で当社が技術優位性のある「プレストレストコンクリート(PC)技術」を融合させた、物流施設向けプレキャスト・プレストレストコンクリート工法(『スクライム-PC工法』)を開発しました。

 

■ 技術開発の背景

当社はこれまでに、鉄骨(S)造に加え、柱を鉄筋コンクリート(RC)造、梁をS造とするハイブリッド構造の「ミック構法」や、同構法の工期短縮を実現する、柱をプレキャスト(PCa)化した「ミックPCa構法」を開発してまいりました。大規模化、機能や品質の向上、早期稼動など、多様化・高度化する物流施設に対する事業主のニーズへ対応すべく『スクライム-PC工法』の開発に取り組みました。

 

■ 本工法の特徴

本工法は、PCa柱、短スパン方向は柱梁接合部一体型のPCa大梁(スクライム大梁)、直交する約12mのロングスパン方向はPC技術を適用したPCa大梁(スクライム-H大梁)と、すべての主要構造体がRC製の部材により構成されます。RC造のメリットである梁・床の変形や振動の低減に加えて、大スパンを可能とするPC技術、そして高いPCa化率と施工性に優れた「スクライム技術」を融合することによって実現した工法です。

 

スクライム-PC工法

スクライム-PC工法

 

ロングスパン方向は、ポストテンション方式のPC技術を用いることによって、物流施設における大きな積載荷重に耐えつつ、大スパン構造を実現します。また、免震構法と組み合わせることで、耐震壁や筋交いなどの耐震要素のない、フレキシブルな内部空間の利用が可能となります。さらに、品質管理の行き届いたPCa工場で全ての構造部材を製作することにより高品質化が図れ、「スクライム技術」を採用することにより短工期化を実現します。

 

スクライム工法、スクライム-H工法

スクライム工法、スクライム-H工法

PC橋梁技術

PC橋梁技術

 

■ 今後の展開

物流施設の工法においてS造、柱RC梁Sハイブリッド造(ミック構法、ミックPCa構法)に、今般開発した「スクライム-PC工法」が加わり、今まで以上に適材適所で事業主のニーズに幅広くお応えできる様になりました。当社は、今後も新たな技術開発を続け、事業主の変化するニーズに応えるべく取り組んでまいります。

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