パナソニック/スペインの自動車部品・システム等のメーカーの追加株式を取得(連結子会社化) SCM・製造拠点 2023.06.17 スペインの自動車部品・システム等のメーカー「フィコサ・インターナショナル S.A.」の追加株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏、以下、「パナソニック」)は、パナソニックが発行済株式総数の49%を出資するスペインの自動車部品・システムサプライヤーであるフィコサ・インターナショナルS.A.(本社:スペイン バルセロナ、CEO:ハビエル・プジョル、以下、「フィコサ」)の株式を20%追加取得し、フィコサを連結子会社化(以下、「本件取引」)することを決定しましたので、お知らせいたします。なお、本件取引完了のためには、欧州その他関係当局の承認をはじめとする諸条件の充足、その他の一般的な前提条件を満たすことが必要となります。 1. 連結子会社化の目的 パナソニックは、2018年度車載事業の売上高2兆円の実現に向け、「快適」「安全」「環境」の各領域で成長に向けた取り組みを進めています。このような中、パナソニックとフィコサは2015年6月に資本業務提携を行い、協業を開始しました。以降、両社は各々の保有する技術を融合させ、電子ミラーをはじめとする協業開発の商品で受注を獲得するなどの成果を挙げています。さらに、次世代コックピットシステムや先進運転支援システム(ADAS)など今後の成長分野での事業拡大を目指した協業商品の開発を進めています。今般、両社はこれまでの協業を通じて相互理解を深めたことで、パナソニックによるフィコサ連結子会社化は、両社の長期的な企業価値の一層の増大を図ることができるとの判断に至りました。 パナソニックの伊藤好生代表取締役専務は、「フィコサは当社と同様に確固たる経営理念を持ち、電子ミラーだけでなく、コネクテッドカーを実現するためのテクノロジーにおいてもシナジー効果が期待できる。両社の強みを発揮した開発を加速させることで、成長戦略を実現できると確信している」とコメントしています。 フィコサのハビエル・プジョルCEOは、「近年、フィコサでは、エレクトロニクス・ソフトウェア分野での高付加価値商品の開発をベースに広範囲な技術変革に取り組んできたが、自動車業界に現在起きている技術変革はとても大きく、多額の投資を必要とする。そのため、パナソニックとの協業は、両社間のシナジー創出の加速と、プロジェクトを統合し、コネクティビティ、自動運転、安全システムの分野で自動車市場の変革をリードするためのカギとなる」と本件取引の戦略的重要性を強調しています。 本件取引を通じ、車載事業の売上高2兆円の実現に向け、両社一体となって協業商品の事業化を加速させるとともに、企業統治の面でも一層の協調を図ってまいります。 2. 追加株式取得の方法 パナソニックは、フィコサの株主であるフィコサ・インバージョン社から、同社が保有するフィコサ株式の一部を譲り受けることにより、フィコサの発行済株式総数の20%を追加取得します。これにより、フィコサは、パナソニックが現在保有する株式と合わせて、パナソニックが発行済株式総数の69%を出資する連結子会社となる予定です。 3. 日程 (1) 取締役会決議日 2017年2月28日 (2) 取引実行日 2017年4月末までの予定 4. 連結業績への影響 本件取引によるパナソニックの2017年3月期連結業績予想への重要な影響はない見込みです。 【参考】 パナソニック(2016年3月31日現在) フィコサ(2015年12月31日現在) (1)名称 パナソニック株式会社 Ficosa International, S.A. (2)所在地 大阪府門真市大字門真1006番地 Gran Via Carlos III, 98, Barcelona, Spain (3)代表者の役職・氏名 取締役社長 津賀 一宏 President, Jose Maria Pujol ArtigasCEO, Javier Pujol Artigas (4)事業内容 電気・電子機器等の製造・販売 自動車向けメカトロニクス、電子システム等のエンジニアリング・製造・販売 (5)従業員数 249,520人(連結、米国基準) 9,350人 (5)資本金 258,740百万円 21,747千ユーロ (6)売上高 7,553,717百万円(連結、米国基準) 1,112百万ユーロ (7)設立年月日 1935年12月15日 1949年創業。Ficosa International, S.A.として、1976年7月19日設立 (8)発行済株式総数 2,453,053,497株 723,706株 (9)決算期 3月31日 12月31日 (10)大株主および持株比率 日本トラスティ・サービス信託銀行 株式会社(信託口) 5.91%日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 4.96%STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 3.31%日本生命保険相互会社 2.81%パナソニック従業員持株会 1.76% Ficosa Inversion, S.L.(間接出資を含む) 51% (11)両社の関係 資本関係:パナソニックは、フィコサの議決権の49%を所有しています。*1人的関係:パナソニックは、フィコサに取締役4名を派遣しています。*2 (注) 1. 当社は、自己株式132,057千株を保有しています(2016年3月31日現在)。 2. *1本件取引完了後、パナソニックはフィコサの議決権の所有比率は69%になる予定です。 *2本件取引完了後、パナソニックはフィコサに取締役7名を派遣する予定です。