三菱ふそうトラック・バス/川崎工場第二敷地を売却 SCM・製造拠点 2023.06.17 生産体制の効率化を図るべく川崎工場第二敷地を売却 2017年2月22日 ● 2017年1月末付で大和ハウス工業株式会社と川崎工場第二敷地についての売買契約を締結 ● 第二敷地の生産ラインおよび開発機能などを第一敷地に集約 ● 川崎工場はダイムラー商用車部門の主要工場として、今後も高品質なものづくり、効率的な開発・生産・物流体制を追求 三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)は生産体制の効率化を図る目的で、川崎工場第二敷地(神奈川県川崎市西加瀬)の売買契約を2017年1月31日付で大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)と締結しました。 今回の川崎工場第二敷地の売却は、生産体制、構内物流効率の向上を目的とした活動の一環で、生産機能の最適化を行うとともに、第一敷地の利用効率化を図ります。並行して、川崎工場に、最新鋭の設備を導入するなどの、投資も行っております。今後、第二敷地にあるコンポーネント生産ラインを移管・再配置するとともに、開発部門を第一敷地に再配置します。また、さらに2019年春頃をめどに第一敷地内にオフィスを建設し、本社機能を集約する計画です。 MFTBCは今回の生産体制の効率化により、ダイムラー商用車部門の主要工場として、またふそうブランドのマザー工場として川崎工場の機能を強化します。特に、小型電気トラック「eCanter」の2017年の生産開始に伴う投資を実施するとともに、日本を含めた先進国市場向けの車両の生産を引き続き行って参ります。 なお、敷地の引き渡しは、2019年3月を予定しており、それまでの間、大和ハウス工業とリース契約を締結します。 川崎工場第二敷地について 所在地: 神奈川県川崎市中原区西加瀬50番地 敷地面積: 約100,000m² 主な利用目的: コンポーネントの加工・生産、部品倉庫、開発部門 川崎工場の歴史 MFTBC川崎工場は1941年(昭和16年)、三菱重工業株式会社東京機器製作所川崎工作部(当時)として発足、日本最大級の鋳鍛工場として操業を開始しました。 当工場は現在、世界160カ国以上へトラックを輸出しています。最初の輸出は1955年のチリ向けのR32型バスでした。また、完成車輸出のみならず世界のKD工場のマザー工場としても発展してきました。1960年のオーストラリア向けT352型大型トラックを皮切りに、1970年にタイ向けT620型中型トラック、1972年からはインドネシア向けにT651型中型トラックの部品を出荷しました。現在世界20カ国以上のKD工場へ出荷しています。 2016年には、生産性と構内物流効率の向上を目指したフィッシュボーンコンセプトを軸とする、構内再配置(サイトストラテジー)が完成しました。小型車両組立ラインストレート化に続き、大中型車両組立ラインのストレート化が完了し、全長約600mの組立ラインが誕生。MFTBCは、川崎工場に対し、これまで100億円以上の投資を実施、ダイムラー・トラックのブランド向けのコンポーネントの供給を含め、ダイムラー・トラック部門の生産拠点として、重要な役割を担っています。