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グローバル・ロジスティック・プロパティーズ/2017年度第3四半期の中核利益は前年同期比22%増加

決算短信 2023.06.17
グローバル・ロジスティック・プロパティーズ
2017年度第3四半期決算-堅調なオペレーション実績と
ファンド・マネジメント・ビジネスの継続的な成長

  • 2017年度第3四半期の中核利益は前年同期比22%増加
  • 2017年度第1~3四半期累計のNOI(営業純利益)は前年同期比6.9%増加
  • 2017年度第1~3四半期累計の開発利益は18,100万米ドル(約2119,148万円[1])
  • 2017年度の開発目標の91%を達成
  • 20%増加

 

                                                2017年度第3四半期:2016年10月1日~12月31日

100万米ドル

2017年度

第3四半期

2016年度

第3四半期

増減

2017年度

第1~3四半期

累計

2016年度

第1~3四半期

累計

増減

収入

232

199

17%

653

578

13%

純利益/PATMI(税引後最終利益)

171

184

(7%)

547

566

(3%)

中核利益[2]

172

141

22%

470

396

19%

中核利益(再評価益を除く)[2]

78

70

11%

215

171

25%

 

 

【シンガポール、2017年2月9日】

先進的物流施設のリーディングプロバイダーであるグローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド(以下「GLP」)は、2016年12月末(2017年度第3四半期)までの3カ月間の決算における堅調なオペレーション実績とファンド・マネジメント・ビジネスの継続的な成長について報告します。

GLPの最高経営責任者であるミン・メイは、「GLPの物流施設への需要はグループ全体で依然として旺盛で、前年同期比42%増の新規および契約更改の賃貸借契約が締結されました。新規開発案件は計画通りに堅調なペースで進行しており、GLPはポートフォリオを拡大させる一方、厳正な投資方針を維持し続けます。ファンド・マネジメント・プラットフォームは引き続き堅調な実績をもたらしており、GLPの成長を後押しする重要な鍵となっています」と述べています。

2017年度第3四半期の純利益(PATMI)は、前年同期比7%減少の1億7,100万米ドル(約200億2,068万円)で、これは主に2016年度第3四半期における最初の米国ポートフォリオに関連した一時的なシンジケーション利益および2017年度第3四半期における現金支出を伴わない会計上の為替差損増加によるものでした。コアベース(一時的要因の控除・調整後)の2017年度第3四半期の純利益(PATMI)は、NOI(営業純利益)の伸長による資産価値の上昇、オペレーションの伸長、そしてファンド・マネジメント・プラットフォームの継続的な拡大により前年同期比22%増加しました。

 

オペレーション・ハイライト

2017年度第1~3四半期累計のGLPグループのNOI(営業純利益)は、前年同期比6.9%増加しました。GLPの物流施設に対する顧客の需要はグループ全体で堅調で、前年同期比42%増の330万㎡の新規および契約更改の賃貸借契約が締結されました。良好なマーケットのファンダメンタルズにより、グループ全体の平均稼働率は92%で、契約更改時の賃料は6.8%上昇、顧客の契約継続率は73%となりました。

中国におけるオペレーションは引き続き堅調で、平均稼働率は2017年度第2四半期の87%を維持しました。中国マーケットの中・長期的見通しは、先進小売業や自動車部品、低温冷蔵などの業種からの需要が増大し、引き続き順調です。

GLPのポートフォリオ全体の資産価値は引き続き上昇しています。2017年度第3四半期は、中国とブラジルにおける平均キャップレートはそれぞれ11ベーシス・ポイントと29ベーシス・ポイント低下し、中国は6.3%、ブラジルは10.5%(表面利回り)となりました。

 

開発ハイライト

顧客の需要はGLPの開発計画を牽引しており、GLPグループ全体で2017年度第3四半期に2億9,400万米ドル(約344億2,152万円)の開発案件に着手し、3億3,700万米ドル(約394億5,596万円)の物件が竣工しました。GLPは厳正な投資方針を維持しており、堅調な需要があり、供給が限定的な地域(立地)での開発に注力しています。例えば、2017年度第3四半期の中国における新規開発案件は平均稼働率が89%に達するマーケットに立地しています。

開発利益はGLPの定期的かつ経常的に発生する利益であり、GLPは現時点までで2017年度通期の開発利益目標である2億米ドル[3](約234億1,600万円)の91%を達成しました。また、開発着手目標である21億米ドル(約2,458億6,800万円)の56%、竣工目標である15億米ドル(約1,756億2,000万円)の68%をそれぞれ達成しています。なお、開発マージンは29%[4]となっています。

 

ファンド・マネジメント・ハイライト

GLPのフィー収入を生み出す基盤は成長を続けており、より安定した収入源になっています。2017年度第3四半期のファンド・マネジメント・フィー収入は前年同期比20%増の4,500万米ドル(約52億6,860万円)でした。

GLPの380億米ドル(約4兆4,490億4,000万円)の運用資産プラットフォームには17機関の私募投資家が出資しています。約260億米ドル(約3兆440億8,000万円)の投資によりフィー収入が発生し、さらに、ファンド・マネジメント・プラットフォームには120億米ドル(約1兆4,049億6,000万円)のエクイティ投資枠が残っていることから、今後も追加のファンド・マネジメント・フィー収入を生み出します。GLPはファンド・マネジメント・ビジネスにより開発利益を現金化し、キャピタル・リサイクルを推進します。GLPのキャピタル・リサイクル戦略により、新規および既存のマーケットにおいてファンド・マネジメント・プラットフォームの拡大を追及していきます。       

GLPとの共同投資を望む機関投資家からの需要は依然として根強く、2016年12月には、米国で15億米ドル[5](約1,756億2,000万円)の投資枠を有する3番目のコア・ファンドを組成しました。このファンドはファンドの基準を満たす4億米ドル(約468億3,200万円)の米国内でのアクイジションを含めています。アジア、米国、中東などの有力且つグローバルな機関投資家6機関が90%[6]の持分を有しています。2017年度第3四半期末にGLPは26%の持分譲渡を完了し、8,500万米ドル(約99億5,180万円)の現金を受け取りました。他の資本パートナーも2017年の2月から4月にかけて持分に出資し、GLPは約10%の持分を保持する見込みです。

 

キャピタルマネジメント・ハイライト

GLPの財務状況は引き続き強固で、15 億米ドル(約1,756億2,000万円)の現金残高を保有し、GLP USインカム・パートナーズIIIのシンジケーション後のルックスルー・ベースでの純負債比率は30%です。

GLPグループは現地通貨で資金調達するナチュラル・ヘッジ(近い将来に追加発行する人民元建て債券を含む)を引き続き拡大していきます。

GLPのシンガポール財務報告基準の簿価による純資産価値は年率で7%増加し、一株当たり2.75シンガポールドルになりました。純資産価値の増加は開発とNOIの増加による価値の上昇が主な要因です。シンガポール財務報告基準には、GLPのファンド・マネジメント・プラットフォームの価値と近い将来の開発マージンの価値を含みません。

 

特別委員会による戦略的レビュー

先に発表した通り、GLPは株主価値向上へのコミットメントに沿って戦略的なレビューを行っています。

 GLPは戦略的レビューに伴い、拘束力のない提案を複数受け取っています。特別委員会は、戦略的レビューを統括するために設置されており、4人の独立した取締役で構成され、取締会の議長であるDr. Seek Ngee Huatが委員長となっています。そして、ファイナンシャル・アドバイザーのJPモルガンおよび法務アドバイザーのアレン&グレッドヒルの協力を得て、これらの提案を審査することになります。

この戦略的レビューが、独立した形かつ全ての株主の利益のために実施されるよう細心の注意を払っており、潜在的な利益相反を軽減させるための手段を講じています。最高経営責任者で執行取締役のミン・メイはGLPに拘束力のない提案を行っている機関の一つと利害関係があります。戦略的レビューの開始時点からミン・メイは本件の取締役会の議論および決定に関与していません。

また、非執行・非独立取締役のファン・フェンレイ氏もGLPに拘束力のない提案を行っている機関の一つと利害関係があります。戦略的レビューの開始時点から同氏は本件の取締役会の議論および決定に関与していません。

これらの提案を行なっている機関との戦略的レビューに関する議論と交渉はすべて株主価値向上のために取締役会の監督下の特別委員会で展開されており、今後もその予定です。

まだいずれの機関とも取引を開始しておらず、戦略的レビューから何らかの取引が実現するか確証はありません。具体的な進展があり次第、発表を行います。

 

本資料は、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド(シンガポール)2月9日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。http://www.glprop.com/press-releases/(link is external)をご参照ください。

以上


[1] 記載がない限り、すべての為替レートは2016年12月31日終値。1米ドル=117.08円。 

[2] 中核利益は、開発利益(GLPとして経常的に発生する利益の源泉)およびNOI増加に関連する再評価変動分を含む。比較を可能にするため、中核利益は、キャップレートとディスカウントレートの変動調整、為替損益および売却損益に関連する再評価変動分などの経常的に発生しない項目を控除・調整した数値。詳細は2017年度第3四半期の決算補足資料のP11を参照。

[3] 竣工見込みの8億米ドル(GLP持分)(約936億6,400万円)と25%の開発利益マージン目標に基づく。

[4] 今決算期間中に安定稼働化した物件を対象に、安定稼働までに認識した開発利益の合計と開発コストを基に開発利益マージンを測定。 今決算期間中に安定稼働化した物件を対象に、安定稼働までに認識した開発利益の合計と開発コストを基に開発利益マージンを測定。

[5] 100%レバレッジをかけて投資された場合。

[6] シンジケーションは、投資家それぞれの自国および米国(該当する場合)で慣行的規制に対する承認を得ることを条件とする。

 

グローバル・ロジスティック・プロパティーズについてhttp://www.glprop.com/(link is external)

グローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド (GLP) は、中国、日本、ブラジルおよび米国においてマーケットでの優位性を持ち、グローバルで5,400万㎡のポートフォリオを所有、運営しています。各国の国内消費は需要をけん引する重要な要素です。GLPは世界最大級の不動産ファンド・マネージャーで運用資産は390億米ドルです。
なお、GLPはシンガポール証券取引所のメインボードに上場しています(株式コード: MC0.SI;Reuters ticker: GLPL.SI; Bloomberg ticker: GLP SP)。

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