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内外トランスライン/経常利益は前年比15%減(平成28年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結))

決算短信 2023.06.17

平成28年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

単位・百万円  

      売上高      営業利益    経常利益   当期純利益

28年12月期 19,979 △11.8  1,309 △17.0  1,333 △15.0  438 △56.4

27年12月期 22,657 12.8   1,578 37.8   1,568 29.9   1,005 365.1

(注) 包括利益 28年12月期 227百万円( △72.6%) 27年12月期 832百万円( 57.2%)

(略)

(1)経営成績に関する分析

① 当連結会計年度の概況

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀金融政策により景気は緩やかな回復傾向が続 いているものの、アジア新興国等の経済減速や英国のEU離脱問題など世界経済の不確実性の高まりもあり、依 然として先行き不透明な状況で推移いたしました。 また、当社業績に大きな影響を及ぼすわが国の貿易実績に関しては、当連結会計年度において、貿易収支は 6年ぶりの黒字となりました。これは原油安等により、輸入総額が対前年比で大きく減少したことが影響して おります。輸出においても、当社グループの主力地域である中国、アジア向けが前年を下回って推移しており (財務省貿易統計)、当社業績に大きな影響を及ぼしております。 このような状況の下、当社グループは、韓国・釜山新港において建設を進めておりました物流倉庫が平成28 年9月30日に竣工いたしました。主力の海上混載貨物事業に活用するほか、多様なサービスを行い事業拡大を 推進してまいります。当該倉庫は平成28年11月より営業を開始しております。 一方、当社グループの業績につきましては、2014~2016年度中期経営計画の最終年度となる当連結会計年度 において、その経営方針に沿って努力してまいりましたが、主力の輸出混載輸送売上が対前年比で数量・金額 とも下回って推移し、輸出フルコンテナ輸送売上や航空輸送売上においても前連結会計年度を下回りました。 以上により、当連結会計年度の連結売上高は19,979百万円(前連結会計年度比11.8%減)、営業利益は1,309 百万円(同17.0%減)、経常利益は1,333百万円(同15.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は438百万 (同56.4%減)と、売上高、利益とも前連結会計年度を下回りました。

セグメント別の業績は次のとおりであります。

(日 本)

日本における国際貨物輸送事業につきましては、輸出混載輸送を主力としております。当連結会計年度にお ける売上高は、単体の輸出売上が混載輸送及びフルコンテナ輸送双方で苦戦し、輸入売上及び国内子会社も減 収となり前連結会計年度を下回りました。 この結果、売上高は13,635百万円(前連結会計年度比11.1%減)となり、セグメント利益(営業利益)は827 百万円(同2.7%減)と、減収減益となりました。 (海 外)

当社グループはアジア地域及び米国に連結子会社10社を有しており、これらの海外子会社では日本からの貨 物の取扱が主な売上高となります。また、うち2社は当連結会計年度より営業を開始しております。中国の経 済減速、アジア新興諸国の成長鈍化、日本発貨物の減少等により、各社が総じて売上、利益とも低調に推移い たしました。 この結果、売上高は6,343百万円(前連結会計年度比13.2%減)となり、セグメント利益(営業利益)は507 百万円(同32.7%減)と、減収減益となりました。

【2014~2016年度中期経営計画の総括】

当社グループは、創業以来当社が基軸としてきた混載輸送の競争力を維持しながら、名実ともに国際総合フ レイトフォワーダーへと着実に変革していくことを目標とする2014年度から2016年度に至る中期経営計画に取 組んでまいりました。 結果、2015年3月には東京証券取引所市場第一部銘柄指定を受け、一段ステージアップできたのをはじめ、 2015年11月には、香港と中国・深圳を結ぶ新拠点として、深圳に内外特浪速国際貨運代理(深圳)有限公司を 設立し、今後のASEAN諸国との物流の拡大をにらんだ拠点を展開いたしました。 また、2016年11月には、韓国・釜山に建設を進めていた内外銀山ロジスティクス株式会社の倉庫事業につい て営業を開始するなど、2014~2016年度中期経営計画については、最終年度において売上高、利益のいずれも 数値目標を達成できませんでしたが、国際総合フレイトフォワーダーへ向けての基礎固めができました。

② 次期の見通し

セグメントごとの当社グループの次期の見通しについては、下記のとおりであります。

(日 本)

単体においては、中国及びアジア経済の低迷が長引く中、2016年度において減少した主力の輸出混載売上高 が再び増加に向かうと見込んでおり、依然、収益の柱となります。また、輸入についても小幅の増収を見込ん でおり、単体では売上高4.7%増、営業利益14.5%増の計画としております。 また、国内子会社においては、第3次中期経営計画においてフライングフィッシュ株式会社及び株式会社ユ ーシーアイエアフレイトジャパンが行うフォワーディング事業を成長軸の中心と位置付けており、それぞれ、 売上高で8.3%及び6.5%の増加を見込んでおります。

(海 外)

海外においては、2016年11月に営業を開始した内外銀山ロジスティクス株式会社が通期で寄与し、売上増に 貢献するのをはじめ、米国現地法人の経営基盤が安定化し、上海内外特浪速運輸代理有限公司をはじめとする その他既存海外子会社も順調に成長し増収増益となる見込みであります。 結果、次期の当社グループの業績につきましては、売上高21,500百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益 1,500百万円(前年同期比14.6%増)、経常利益1,500百万円(前年同期比12.5%増)、親会社株主に帰属する 当期純利益1,100百万円(前年同期比150.8%増)を見込んでおります。

(略)

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