神戸製鋼所/GE社向け大型ジェットエンジン用チタン合金鍛造品の認定取得と量産供給開始 SCM・製造拠点 2023.06.17 GE社向け大型ジェットエンジン用チタン合金鍛造品の認定取得と量産供給開始 2017年1月23日 株式会社神戸製鋼所 当社はこのほど、米GE社が製造する民間航空機向け大型エンジンに使用されるチタン合金鍛造品のサプライヤーとして、同エンジンの共同開発パートナーである(株)IHI社より認定を頂き、同社にチタン合金鍛造品(シャフト)の供給を開始致しました。 航空機用ジェットエンジンに使用されるチタン合金鍛造品の中でもシャフトやディスクと呼ばれる回転体部品は、需要家から特に高い品質が要求されます。また、当該部品は航空機用ジェットエンジンに使用されるチタン合金鍛造品としては最大級の大型部品です。当社は3年前より開発に着手し、このほど(株)IHI社より認定を得て量産供給を開始致しました。 当該部品は、当社が製品の工程設計を行い日本エアロフォージ(株)(本社:岡山県倉敷市、社長:岡野正之、以下、Jフォージ)にて鍛造を行います。それ以外の工程及び品質保証は当社が担います。Jフォージは、当社と日立金属(株)等との合弁会社として2011年1月に設立され、世界最大級の50,000トン油圧プレスを保有し、世界で今後更なる需要拡大が見込まれる航空機向けなどの大型鍛造品の製造を行っております。当社とJフォージは、今回の実績をもとに更に航空機用ジェットエンジン向けのチタン事業拡大を図っていく方針です。 航空機の世界の運行機数は、2015年の約20,800機から2035年には38,000機に大きく増加する見込みであり(出典:日本航空機開発協会)、それに伴い関連産業においても需要が拡大するものと想定されます。当社は、チタン及びチタン合金を溶解から鍛造まで一貫で生産できる、日本におけるチタン製造のリーディングカンパニーであり、60年以上にわたり、航空機産業及び一般産業向けにチタン鍛造品、板製品、溶接管製品を供給してきた実績を持ちます。また、昨年4月に発表した当社グループ中期経営計画の中でも、航空機分野を素材系事業における柱に位置づけるなど特に注力しています。 今後も、これまで培ってきた航空機産業への豊富な供給実績を活かした品質・工程・設計技術に加え、Jフォージが持つ最先端、且つ最大級の鍛造設備により、高品質のチタン鍛造製品を国内外の航空機産業向けに供給して参ります。 (株)IHI社の概要 本社: 東京都江東区豊洲3-1-1 豊洲IHIビル 資本金: 1,071億円 代表者: 満岡 次郎 従業員: 8,571人 連結対象人数29,494人(2016年3月末) 日本エアロフォージ(株)の概要 設立: 2011年1月 本社: 岡山県倉敷市 資本金: 18億5,000万円 出資比率: 日立金属(株) 40.53%、当社 40.53%、(株)IHI 5.41%、川崎重工業(株)5.41%、伊藤忠丸紅鉄鋼(株)5.41%、双日エアロスペース(株)2.70% 代表者: 岡野 正之 当社が納入するチタン合金鍛造品 外観