日本貨物鉄道/台風災害による石北線・根室線不通に伴い実施した対策を公表 物流全般 2023.06.17 台風災害による石北線・根室線不通に伴い実施した対策について 昨年8月下旬に北日本に相次いで上陸した台風9号及び10号の影響により、石北線上 川~白滝間及び根室線新得~芽室間において、橋梁流出等により複数の個所で不通となり ました。JR北海道による復旧作業の結果、石北線については10月1日に、根室線は1 2月22日にそれぞれ運転を再開しましたが、当社は、「お客様のため」「地域のため」ま た「物流という『ライフライン』を支える」という社会的使命を果たすべく、上記区間が 不通となった8月23日から、利用運送事業者等と協力して以下の対策を実施し、通常時 と比較し、一日当り最大67%の輸送力を確保いたしました。 Ⅰ.石北線不通対策 トラック代行輸送の実施 区 間 北見駅~北旭川駅 間 輸 送 力 片道最大55個(5トンコンテナ換算) 実施期 間 8月23日より9月30日まで 代行実 績 2,145個(北見駅→北旭川駅) 2,145個(北旭川駅→北見駅) Ⅱ.根室線不通対策 1.トラック代行輸送の実施 区 間 帯広貨物駅~札幌貨物ターミナル駅 間 輸 送 力 片道最大200個(5トンコンテナ換算) 実施期 間 平成28年9月5日(月)~12月21日(木) 代行実 績 19,540個(帯広貨物駅→札幌(タ)駅・5トンコンテナ換算) 17,718個(札幌(タ)駅→帯広貨物駅・5トンコンテナ換算) 2.船舶輸送 (1)定期RORO船の利用 区 間 釧路港~東京港 間 輸 送 力 34個(5トンコンテナ、1船あたり) 運 航 期 間 平成28年9月16日(金)~12月20日(火) 運 航 日 釧路港発 毎週火曜日・金曜日 東京港発 毎週日曜日・火曜日 輸送実 績 936個(釧路港→東京港) 906個(東京港→釧路港) (2)チャーター船の利用 区 間 釧路港~八戸港 間 輸 送 力 最大80個(5トンコンテナ、1船あたり) 運航期 間 平成28年9月15日(木)~12月21日(水) 運 航 日 毎日(日曜日除く) 輸送実 績 6,011個(釧路港→八戸港) 5,417個(八戸港→釧路港) 3.区間列車の運転 区 間 苫小牧貨物駅~熊谷貨物ターミナル駅 間 輸 送 力 片道85個(5トンコンテナ) 運 転 期 間 平成28年9月17日(土)~10月21日(水)(隔日運転) 輸送実 績 計1,530個(苫小牧貨物駅→熊谷(タ)駅) 4.その他 上記輸送手段を補完し、輸送ネットワーク継続を目的として、以下の列車を運転しま した。 (1)釧路貨物駅~帯広貨物駅 運転本 数 一日2往復 輸 送 力 片道85個(2列車計) 運転期 間 平成28年9月5日(月)~12月21日(水) 輸送実 績 5,976個(釧路貨物駅→帯広貨物駅) 6,817個(帯広貨物駅→釧路貨物駅) (2)八戸貨物駅~隅田川駅 運転本 数 一日1往復 輸 送 力 片道80個 運転期 間 平成28年9月16日(金)~12月22日(木) 輸送実 績 6,007個(八戸貨物駅→隅田川駅) 7,000個(隅田川駅→八戸貨物駅) Ⅲ.鉄道による対前年北海道発着輸送実績推移 当該区間において当社が提供した輸送力は、上記のとおり、通常時と比較し一日当り 最大67%となりましたが、災害影響を受けた8月23日から12月22日の間、鉄道 による北海道全体の発着貨物量は、農産物が災害により不作となった影響もあり、対前 年比91%(今年度184万トン)で推移しました。