NEWS

物流ニュース

日立製作所/米州の画像診断機器事業を再編し日立ヘルスケアアメリカに集約

SCM・製造拠点 2023.06.17

米州の画像診断機器事業を再編し、日立ヘルスケアアメリカに集約

 

 株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、米州において画像診断機器の販売や保守を行っているHitachi Medical Systems America, Inc.(CEO:Donald Broomfield/以下、HMSA)とHitachi Aloka Medical America, Inc.(CEO:John Waddell/以下、HAMA)を、2017年4月1日付けで統合し、社名をHitachi Healthcare America Corporation(以下、HHA)に変更します。HHAは今後、米州におけるヘルスケア事業の統括および販売・保守拠点として機能し、同地域での事業運営の意思決定を迅速化するとともに、世界的に需要拡大が見込まれる医療ICT分野も強化していきます。

 日立は、ヘルスケア分野を社会イノベーション事業における注力4事業分野の一つと位置づけ、画像診断装置、粒子線がん治療システムなどの診断・臨床分野、分析装置などの検査・試薬分野からITを活用した医療サービス、地域包括ケアなどのインフォマティクス分野まで、医療の質向上と効率化を実現するソリューションを提供しています。2016年4月1日からは、ヘルスケア事業の成長・拡大を加速させるため、当時、日立の完全子会社でヘルスケア事業を行っていた株式会社日立メディコ、日立アロカメディカル株式会社を日立に統合し、日立製作所ヘルスケアビジネスユニットとして新しい体制で事業運営を行っています。これまでに、2社統合による社内プロセスの改革や営業拠点の見直しなどで事業基盤を強化し、統合によるシナジー効果の最大化を図ってきました。

 このような中、米州においてもヘルスケア事業の基盤強化を図るため、画像診断機器事業を手掛ける米国の子会社2社を再編します。具体的には、MRIシステムやCTシステムの販売・保守を手がけるHMSAと超音波診断装置の販売・保守を手がけるHAMAを統合した後、社名をHitachi Healthcare America Corporationに変更します。さらに、米国を中心に需要が高まっているITを活用した医療サービスのニーズに対応するため、Hitachi America, Ltd.(President and CEO:高市孝二)にある医療ICT関連部門のInnovation and Informatics DivisionもHHAに移管し、総合力を生かすことで同分野でのプレゼンスの強化を図っていきます。

 HHAは今後、米州におけるヘルスケア事業の統括、画像診断機器の販売・保守サービスを提供するほか、協創を通じた事業成長を加速させる拠点として機能させていきます。特に医療先進国の米国においては、著名な病院や研究機関とのパートナーシップを強化することで、付加価値の高いサービスやソリューションの開発を進めていきます。具体的には、放射線治療の情報などをデータベース化し、AIで分析することにより、治療計画の策定サポートや治療後の容態予測などを提供するソリューションの開発を進めていきます。

Translate »