NEWS

物流ニュース

日立キャピタル/北海道上川町における日本酒製造事業へ参画

SCM・製造拠点 2023.06.17

北海道上川町における日本酒製造事業への参画に関するお知らせ
地域資源を活用した食・農分野での事業参画により地方創生に貢献

 日立キャピタル株式会社(執行役社長:川部 誠治/以下、日立キャピタル)のグループ会社で、食・農事業を手掛ける日立トリプルウィン株式会社(取締役社長:宇都宮 啓三/以下、日立トリプルウィン)は、北海道上川郡上川町(以下、上川町(かみかわちょう))にて、新たに日本酒製造事業へ参画します。
 具体的には、日立トリプルウィンが酒造会社である上川大雪酒造株式会社(代表取締役社長:塚原敏夫)へ一部出資を行い、日本酒の醸造および販売事業に参画するものです。なお、関係当局の認可を前提とし、2017年9月から本格醸造を開始、初年度は約60klの日本酒製造を計画しています。

 現在、コメの加工品である日本酒は、日本の伝統文化として海外からも高い評価を受け、訪日外国人の増加に伴う日本酒のインバウンド消費は増加傾向にあり、またクールジャパン推進の戦略商品として海外輸出のさらなる拡大に期待が高まっています。その一方で、国内での日本酒出荷量減少に伴う需給調整の措置が取られており、新たな酒類製造免許の取得は困難となっています。

 こうしたなか、本プロジェクトでは、日本酒造りを休止していた三重県の酒造会社を、大雪山の麓で良質な水の採水が可能で「酒造好適米」の生産地でもある北海道上川地区へ移転し、酒類製造場移転許可申請書を提出しました。その製造認可を前提として、2017年9月の本格稼動に向けて準備を進めていきます。なお、このような取り組みはこれまでに前例がなく、北海道に新たな酒蔵が誕生するのは数十年ぶりとなります。
 また、今後のグローバル展開も視野に、世界に通用する高品質な日本酒を醸造するため、全国新酒鑑評会にて金賞を受賞した経歴を持つ、川端 慎治(かわばた しんじ)氏が同社の杜氏(とうじ/*製造責任者)に就任し、北海道酒造組合、ホクレン農業協同組合連合会などの協力も得て、北海道の地域資源を最大限に生かした地域ブランドの構築と産業育成をめざしていきます。

 日立キャピタルグループでは、「2016~2018年度 中期経営計画」の日本事業において、「食」を育てる蕾分野と位置付け、日立トリプルウィンにて食・農分野での新規事業の開発や事業運営ノウハウの習得に取り組んでいます。
 今後、産学連携やIoT(Internet of Things)をはじめとした先端技術の活用などにより、食・農分野での製造技術の標準化や生産性の向上に取り組み、地域資源を活用した地方創生に貢献していきます。

■日立トリプルウィン概要
 社名:日立トリプルウィン株式会社
 代表者:取締役社長 宇都宮 啓三
 所在地:東京都港区西新橋一丁目3番1号
 設立年月日:2000年2月2日
 事業概要:給与計算及び付帯業務、経理・出納業務、国民年金保険料収納業務、損害保険代理事業・生命保険募集事業および食・農事業
 資本金:50百万円
 大株主:日立キャピタル 100%

■上川大雪酒造株式会社概要
 社名:上川大雪(かみかわたいせつ)酒造株式会社
 代表者:代表取締役社長 塚原 敏夫
 取締役:橋本 賢二(日立トリプルウィン 食・農事業部長)ほか
 本店所在地:北海道上川郡上川町旭町25番地1
 移転年月日:本店移転登記日:2016年8月26日(設立年月日:1955年12月1日)
 事業概要:酒類の製造ならびにこれに付随する一切の業務
 資本金:180百万円
 大株主:塚原 敏夫、日立トリプルウィンほか

Translate »