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SAPジャパン/SAP HANA2を提供開始

物流システム 2023.06.17

SAPジャパン、SAP HANA(R)2を提供開始
ITの俊敏性と安定性をバランス良く実現する、デジタル変革のための次世代プラットフォーム

 SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福田譲、以下 SAPジャパン)は、SAP HANAの次世代プラットフォーム、SAP HANA(R)2を発表しました。SAP HANA2ではSAPの革新的インメモリーコンピューティングプラットフォームの実証済みテクノロジーがさらに拡張されており、デジタル変革の新たな基盤を提供します。SAP HANA2は、本日より提供開始されます。

 SAPは、2010年のSAP HANA発表以来インメモリーコンピューティングの分野をけん引し、極めて安定性の高いコアデータプラットフォームの技術革新をお客様に提供し続けています。次世代のSAP HANA2は、お客様が今後デジタル社会で成功を収めるための大きな足掛かりとなります。

 企業が新規開発プロジェクトに速やかに着手できるよう、SAP HANA2のexpress editionも近日中に提供される予定です。革新的プラットフォームであるSAP HANA2は、ITの俊敏性を支援するため、新機能をサポートパッケージとして年2回提供します。

 SAP HANA2の新機能および拡張として以下が挙げられます。

 ・データベース管理-高可用性、セキュリティ、ワークロード管理、運用管理の強化により、IT組織は事業継続性を確保できるようになります。たとえば、新しいアクティブ/アクティブ読み込み対応のオプションにより、IT組織は従来システムの複製にのみ使用していたセカンダリシステムを読込処理に活用できるため、ワークロード軽減が可能となり運用効率が改善されます。

 ・データ管理-企業モデリング、データ統合、データ品質、階層ストレージの拡張により、企業は保管場所にかかわらずデータを利用できるようになります。SAP HANAと連携し、SAP HANAを基盤とするSAP Enterprise Architecture Designer Webアプリケーションの新エディションを利用することで、IT組織は複雑な情報アーキテクチャーを管理するとともに、新しいテクノロジーがもたらす影響をその導入前に想定することが可能です。

 ・分析インテリジェンス-テキストデータ、地理空間情報データ、グラフデータ、ストリーミングデータの分析処理エンジンの拡張により、開発者は高度なインサイトをアプリケーションに取り込むことができます。たとえば、分類、相関性、時系列、回帰のためのアルゴリズムが予測分析ライブラリーに追加されているため、データサイエンティストは新たなパターンを発見したり、カスタムアプリケーションに機械学習を組み込むことが可能です。

 ・アプリケーション開発-開発者は、アプリケーションサーバーや開発ツールおよび言語のための拡張機能を利用して、次世代アプリケーションを構築して展開できます。たとえば、開発言語のサポートに関しては、サードパーティーのビルドパックやランタイムが選択肢として追加されており、アプリケーションサーバーSAP HANA extended application services, Advanced Modelで利用できます。
 また新たなファイル処理APIにより、開発者はテキストやメタデータを文書から抽出し、より高度なインサイトを引き出すことが可能です。

■クラウドでのSAP HANAの新たなマイクロサービス
 SAP HANAを基盤とするクラウドベースのマイクロサービスを利用することで、シンプルなAPIとさまざまな言語や開発プラットフォームを用いて、分析インサイトを取り込みながらアプリケーションの拡張を図れます。
 SAP(R) Hybris(R) as a Service(YaaS)を通じて、クラウドでSAP HANAの新たなマイクロサービスが利用可能です。より高度なインサイトを最新のアプリケーションに取り込むことができ、開発者によるイノベーションが促進されます。

 クラウドでのSAP HANAの新たなサービスは次のとおりです。

 ・Text Analysis Entity Extraction、Text Analysis Fact Extraction、Text Analysis Linguistic Analysis:クラウドでテキストデータ処理機能を使用できるサービス。自然言語処理によるアプリケーション拡張が可能です。

 ・Earth Observation Analysis service(ベータ版):欧州宇宙機関(ESA)との共同イノベーションにより開発された、Open Geospatial Consortium(OGC)のEO-WCS標準に基づくマイクロサービス。ESAの衛星データにアクセスし、SAP HANA, spatial editionを使用してクラウドで空間処理を実行します。
 ミュンヘン再保険社と共同で発表されたこの新たなサービスは、植生、水、土壌、その他スペクトル指数に関する現在、過去、未来の情報をリアルタイムで提供します。

 IDC社のリサーチ担当バイスプレジデントを務めるカール・オロフソン(Carl Olofson)氏は次のように述べています。「SAP HANA2は、SAPによる継続的な技術革新の成果であり、これにより企業は急速に変化するデジタルビジネスに対応できます。SAP HANA2は、デジタル変革に向けたデータ管理の強化とアプリケーション開発の加速を実現する新たな拡張機能を備えています。さらにSAP Hybris as a Serviceを通じて、クラウドでSAP HANAの新たなマイクロサービスにアクセス可能です。これでインサイト重視のアプリケーション革新の促進が期待でき、SAPのユーザー企業の競争優位性が高まります」

以上

<SAPジャパンについて>
 SAPジャパンは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとしてあらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しているSAP SEの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスから役員会議室、倉庫から店頭で、さらにデスクトップ環境からモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国335,000社の顧客企業に利用されています。国内でも日本企業の情報化の推進、国際競争力および企業価値の向上に貢献しています。
 (http://www.sap.com/japan

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