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三井造船/NOx三次規制対応(高圧EGR)船舶用大型低速ディーゼルエンジン国内商用初号機採用決定

物流全般 2023.06.17

2016年12月6日
NOx三次規制対応(高圧EGR)船舶用大型低速ディーゼルエンジン国内商用初号機採用決定

三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、低硫黄燃料対応形の排気再循環システム(High-pressure Exhaust Gas Recirculation:以下、高圧EGR)を装備したNOx三次規制対応の船舶用大型低速ディーゼルエンジンの商用初号機が、このほど国内で初めて採用されることが決定しましたので以下のとおりお知らせいたします。

国際海運の世界では、IMO(国際海事機関)による環境規制が順次強化されており、船舶からの排出されるNOx(窒素酸化物)については2016年からの三次規制では、特定海域で一次規制値比80%減となる3.4g/kWh以下を満たす必要があります。

これまで当社は、玉野事業所機械工場内に設置したテスト用ディーゼルエンジンを用いた陸上での試験、および、就航船での試験を行ない、実機ベースでNOx低減技術をはじめ各種環境規制対応技術開発を進めてきました。

このたび採用された当社の高圧EGRは、エンジンからの排ガスの一部を掃気管へ再循環させ、燃焼温度を下げることによりNOx生成を低減するシステムです。EGRの主要機器をエンジンに一体装備(ビルトイン)することによりコンパクトな機器構成となり、各種NOx規制対応技術の中では、機関室設計への影響が少ないシステムであるといえます。

常石造船株式会社(社長:河野 健二氏)が建造するプロダクトタンカー2隻(LR1、1基1軸)に三井-MAN B&W 6G60ME-C9-EGRBPが搭載される予定です。

当社は、船舶用大型低速ディーゼルエンジンの国内トップメーカーとして、NOx規制だけではなく、SOx規制やCO2削減技術(省エネ技術)の技術開発も進めています。既に製造実績のあるME-GI(メタンと重油)、ME-GI-Ethane(エタンと重油)、ME-LGI(メタノールやLPG他と重油)も含めた各種製品ラインアップを揃え、今後も環境に優しく経済性にも優れた推進システムをお客様に提供していきます。 

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