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昭和電工/熱硬化性成形材料事業、中国珠海工場で試運転を開始

SCM・製造拠点 2023.06.17

熱硬化性成形材料事業 中国珠海工場で試運転を開始

2016年11月1日

 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)は、2015年11月より中国広東省珠海市にて建設を進めてきた、熱硬化性成形材料(Bulk Molding Compound 以下、BMC)事業の中国第二拠点の工場建設において、今月より試運転を開始します。今後はユーザーの評価を得た後に、2017年初頭より量産・販売を開始する予定です。

 BMCは、不飽和ポリエステル樹脂を主成分に、ガラス繊維などを混練した熱硬化性成形樹脂のことで、自動車向けランプリフレクターやエンジンカバー、プロジェクター向け精密成形品部材などの用途で使用されます。また、今後エアコン・洗濯機等の家電向け電源ハウジング・モーター封止材料や電気自動車、ハイブリッド車向けのモーター封止材としての用途拡大が見込まれています。BMCの成形時には耐熱性、耐水性、電気特性のほか、高い寸法精度が求められますが、当社グループはBMCの製造販売にとどまらず、お客様のご要望にあわせたBMC成形品の設計、カスタマイズにまで強みを発揮しています。

 当社は台湾の合成樹脂材料メーカーである長興材料工業股份有限公司との合弁により、中国広東省珠海市に当社グループとして中国で2番目となる生産拠点、昭和電工新材料(珠海)有限公司を新設し、昨年から新工場建設を進めてきておりました。

 当社グループのBMC事業は、日本、上海、タイの3か所に生産拠点を有していますが、中国におけるBMCの販売は高い伸びを示しており、上海拠点ではフル操業の状況が続いています。今後、さらなる拡大が予想される中国市場において、上海と珠海の2ヵ所で生産を行うことにより、同地域における供給体制を強化します。

 当社グループでは、現在推進中の中期経営計画”Project 2020+”において、機能性化学品事業を成長加速事業の一つに位置づけております。アジア圏における高分子事業の展開を積極的に進め、事業拡大を推進していきます。

【昭和電工新材料(珠海)有限公司】【昭和電工新材料(珠海)有限公司】

以上

【BMC合弁会社の概要】

社名 昭和電工新材料(珠海)有限公司
所在地 中国広東省珠海市
設立 2015年7月
操業開始 2017年初頭
事業内容 熱硬化性成形材料(BMC:Bulk Molding Compound)の製造
資本金 7000万人民元(日本円:11億2000万円 *16円で計算)
株主 昭和電工株式会社 70%
  長興材料工業股份有限公司 30%
従業員 約50人

 

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