東ソー/分離精製剤「トヨパール」の生産能力を増強 SCM・製造拠点 2023.06.17 分離精製剤「トヨパール」の生産能力増強について~抗体医薬品精製の需要拡大に対応~ 東ソーは、南陽事業所(山口県周南市)において、分離精製剤(商品名:トヨパール)製造設備の生産能力増強を決定しました。 分離精製剤は、電荷・疎水性・特異的親和性・分子の大きさの違いなどによって、目的成分の分離精製を行うもので、バイオ医薬品原料などの精製工程に用いられる液体クロマトグラフィー用分離剤です。バイオ医薬品産業では、日本・アメリカ・ヨーロッパ諸国に加え、中国やインドなどの新興国においても、市場が急速に拡大しており、市場の高成長を背景とした需要の拡大に対応するため、大幅な生産能力の増強を行うこととしました。 トヨパールは、当社のバイオサイエンス事業の主力製品の一つで、高強度で化学的な安定性に優れ、吸着容量が高いことから、製薬会社などが行う工業規模での目的成分の分離精製に適しており、バイオ医薬品産業の中でも需要が最も旺盛な抗体医薬品製造の精製工程で使用されています。 当社では、各精製工程向けの製品に加え、スクリーニング用カラムや充填カラムをラインナップし、需要家の要請に応える体制を整えており、本計画により、旺盛な需要の拡大に対応し、今後も更なる事業規模の拡大と収益力の強化を図っていきます。 本計画内容は下記の通りです。 記 1.本計画内容 (1)立地:当社 南陽事業所 (2)対象設備:分離精製剤製造設備 (3)生産能力:約50%増(現有能力比) (4)投資額:約50億円 (5)計画着工:2016年10月 (6)完工予定:2018年18月 (7)商業運転:2019年14月予定