NEC/SAS Institute JapanとAI(人工知能)領域で協業 物流システム 2023.06.17 NECとSAS Institute Japan、AI(人工知能)領域で協業 ~NECのAI技術群「NEC the WISE」と、SASの「SAS® Analytics」を連携し、需要予測ソリューションを提供開始~ 日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:新野隆、以下 NEC)とSAS Institute Japan(本社:東京都港区、代表取締役社長:堀田徹哉、以下 SAS)は、AI(人工知能)領域で協業します。 本協業では、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注1)と、SASのアナリティクス・ソリューション「SAS® Analytics」を連携したソリューションを開発・販売します。第一弾として、「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習技術」(注2)と、「SAS® Visual Analytics」「SAS® Visual Statistics」などの分析ソフトウェアやプラットフォーム製品を組み合わせ、商品の在庫適正化と欠品回避を実現する需要予測ソリューションを、11月1日から販売開始します。 さらにNECは、日本のベンダーとして初めて、SASとクラウド型分析サービスの販売パートナ契約を締結しました。本契約を通じて、「NEC the WISE」とSASを組み合せたソリューションを、クラウド型で、2017年4月から提供開始します。これにより、AI技術活用の投資対効果の検証や小規模に導入を始めたい企業に、低コストかつ迅速にシステム環境を提供します。 NECとSASは、両社のAI・ビッグデータ活用ノウハウと、実績ある技術・製品・サービス等を組み合わせ、お客さまのビジネスインフラの強化に貢献していきます。 背景 昨今、IoT (Internet of Things)の急速な普及に伴い、増加するデータを、AIを用いて高度に分析・活用し、デジタル経営を実現したいというニーズが高まっています。一方、企業がAIを活用するためには、蓄積されたデータを分析に適した形に加工・統合することが必要不可欠です。また、AIで分析した結果を、従来の分析手法と合わせて、グラフやダッシュボードなど利用者にとって分かりやすく表現することも重要となっています。今回「SAS Analytics」と「NEC the WISE」を連携することで、データの統合からAIを活用した分析・可視化まで、スピーディかつトータルにソリューションを提供することが可能になりました。 今回の協業概要 NECの「異種混合学習技術」と「SAS Analytics」を連携した需要予測ソリューションを、11月1日から販売開始します。本ソリューションは、過去の販売実績、気象予報、キャンペーン情報など多様なデータを分析することで、商品毎の販売数を高精度に予測し、在庫適正化と欠品回避を実現するものです。「異種混合学習技術」の活用により、大量のデータから人間では発見が困難な多数の規則性を自動で発見し、状況に応じて参照する規則を自動で切り替えることが可能となり、これまで以上に高精度な需要予測を実現します。 お客様ごとに個別にカスタマイズ提供していた「NEC the WISE」のAI技術と、一貫したデータ管理・分析・レポーティング機能を提供するSASの統合プラットフォームを連携したソリューションをトータルに提供することにより、データ分析やAI活用をよりスピーディに開始できるようになります。 今後、「NEC the WISE」に含まれる「テキスト含意認識技術」(注3)や「RAPID機械学習技術」(注4)とSAS製品を連携したソリューションを順次開発する予定です。 NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。 以上 (注1)「NEC the WISE」(エヌイーシー ザ ワイズ)は、NECの最先端AI技術群の名称です。”The WISE”には「賢者たち」という意味があり、複雑化・高度化する社会課題に対し、人とAIが協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込めています。・プレスリリース NEC、AI(人工知能)技術ブランド「NEC the WISE」を策定http://jpn.nec.com/press/201607/20160719_01.html・NECのAI研究http://jpn.nec.com/rd/crl/ai/ (注2)プレスリリース「NEC、ビッグデータに混在する多数の規則性を自動で発見する技術を開発」http://jpn.nec.com/press/201206/20120622_02.html (注3)プレスリリース「大量の文書データを同じ意味で自動的にグループ化できる技術を開発」http://jpn.nec.com/press/201411/20141118_02.html (注4)プレスリリース「自動でデータの傾向を学習する人工知能ソフトウェアを発売http://jpn.nec.com/press/201508/20150821_01.html * 記載されている会社名および商品名は各社の商標または登録商標です。* SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。 SAS Institute Inc.についてSASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、80,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know®(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。(http://www.sas.com/)