クレハ/日揮とPGA樹脂製石油・ガス掘削機器に関する合弁販売会社を設立 SCM・製造拠点 2023.06.17 ポリグリコール酸(PGA)樹脂製石油・ガス掘削機器に関する合弁販売会社設立について 株式会社クレハ(本社:東京都中央区、社長:小林 豊、以下「クレハ」という)と日揮株式会社(本社:神奈川県横浜市、会長:佐藤 雅之、以下「日揮」という)は、クレハのポリグリコール酸(PGA)樹脂(以下「PGA」という)製の石油・ガス(シェールオイル・ガスを含む)掘削機器(以下「本製品」という)を北中南米地域で販売するにあたり、両社出資による販売会社を設立することについて合意しましたので、お知らせいたします。 高い強度と加水分解性を併せ持つPGAの工業生産に世界で初めて成功したクレハは、2014年から北米での独占的販売権を供与したMagnum Oil Tools International社(以下「Magnum」という)との事業提携により本製品の売り上げを拡大してまいりました。本年4月からは、顧客のニーズを把握し差別化製品の開発・提供がよりスピーディーにできるよう、クレハ独自でマーケットにアクセスできる体制に変更しました(Magnumとの販売契約は非独占で継続)。 また、クレハでは顧客のニーズに応えた石油・ガス掘削機器の開発を進め、独自でマーケットを拡大できる本製品の開発に成功しております。 一昨年来減少していた新規掘削数は、本年6月以降増加に転じており、本製品の使用による井戸コストの低減(特にシェールオイル・ガス坑井)はオペレーター(鉱区における掘削作業管理者)や掘削サービス会社にとって大きなメリットとなることから、本製品の需要は今後着実に拡大していくものとみられます。 クレハは、本年4月にスタートした中期経営計画『Kureha’s Challenge 2018』において、PGA事業を将来の収益の柱に育てていくことを経営目標のひとつとしています。 一方、オペレーターとしての経験がある日揮は、マーケット情報に精通し、掘削技術に関する知見および現場での技術サポート力を有しています。 今後、合弁会社が擁する業界経験の豊かな技術・営業スタッフが直接顧客にアクセスし、クレハ独自でデザインした本製品の販売を拡大し、マーケットにおける本製品の優位性を確固たるものとしてまいります。 ≪合弁会社の概要≫ ・名称:Kureha Energy Solutions LLC ・本社:米国テキサス州ヒューストン ・設立:2016年10月1日(予定) ・代表者:上山 隆久(クレハ/PGA 事業部副事業部長兼PGA 部長) ・出資額:10百万米ドル(出資割合:Kureha America Inc. 70%、日揮30%) ・事業目的:石油・ガス掘削機器の仕入、販売及び技術サービス 以上