三菱レイヨン/風力発電翼向け炭素繊維複合材料積層板の製造販売の合弁会社を設立 SCM・製造拠点 2023.06.17 風力発電翼向け炭素繊維複合材料積層板の製造販売の合弁会社設立について 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都千代田区、社長:越智 仁、以下「当社」)とFiberline Composites A/S(本社:デンマーク ミゼルファート市、CEO:Peter Thorning、以下「Fiberline社」)は、風力発電翼(ブレード)向け炭素繊維複合材料積層板(コンポジットラミネート)(以下「コンポジットラミネート」)の製造・販売を行う合弁会社を本年10月に設立しますので、お知らせします。 Fiberline社はデンマークを拠点としたコンポジットメーカーで、特に風車発電翼向けでは大型化を可能にする引抜製法という製造技術を持つトップメーカーです。合弁会社は、当社の高機能ラージトウ炭素繊維とFiberline社の成形・加工技術を組み合わせることで、軽量で価格競争力に優れるコンポジットラミネートを風力発電翼市場に投入していきます。 近年、風力発電機は、洋上風力発電の普及拡大に伴い、また低風速地域でも効率的な発電を可能とするため、風車翼が大型化する傾向にあります。大型の風車翼には、軽量化と剛性が求められることから炭素繊維が使用されます。中でも引抜製法によるコンポジットラミネートは他の炭素繊維複合材料に比べコンポジット性能、加工性で優れている為、主要発電機メーカーが本格的に採用しており、今後業界標準になることが予想されます。当社は本合弁会社の製造・販売活動を通じ風車用炭素繊維市場でのシェア拡大を目指します。 (1)Fiberline社の概要 社名:Fiberline Composites A/S 所在地:デンマーク ミゼルファート市 代表者:Peter Thorning 資本金:1.2百万DKK(デンマーククローネ) 設立:1979年 (2)合弁会社の概要 社名:Advanced Carbon Pultrusion A/S 所在地:デンマーク ミゼルファート市 代表者:Jens Guldborg 資本金:23百万ユーロ 出資比率:Fiberline社51%、当社49% 設立:2016年10月(予定) 以上