ヤマトホールディングス/ヤマトグループ「中部ゲートウェイ」を竣工 物流不動産・施設 2023.06.17 ヤマトグループ「中部ゲートウェイ」を竣工 ~ゲートウェイ間の多頻度幹線輸送の開始で、「バリュー・ネットワーキング」構想を加速~ ヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山内 雅喜)は、現在ヤマトグループが推進する「バリュー・ネットワーキング」構想の下、スピード輸送ネットワークと付加価値機能を一体化させる総合物流ターミナル「中部ゲートウェイ(以下:中部GW)」を竣工しましたのでお知らせいたします。本格稼働開始は10月1日を予定しております。 記 1.背景 近年、eコマース市場の拡大や物流のボーダレス化、ICTやAIなどの先端技術の進化により、「より早く、より高品質に、かつより低コストで」という企業物流のニーズが一層高まりつつあります。また、その一方で少子高齢化による労働力不足への対応も喫緊の課題となっています。 ヤマトグループでは、このようなニーズや社会的背景に対応するため、2013年に「バリュー・ネットワーキング」構想を発表し、同年に厚木ゲートウェイ、羽田クロノゲートの2つの基幹ターミナルを稼働、さらに沖縄国際物流ハブの活用など、ネットワーク構造の改革を推進するとともに、日本のものづくり産業の中核であり、日本の地理的中心に位置する中部における、ゲートウェイターミナルの建設を進めてきました。 「バリュー・ネットワーキング」構想は、こうした多機能施設と、日本・アジアのラストワンマイル・ネットワーク、そしてヤマトグループの機能(LT・IT・FT)を融合することで、物流をコストではなく「価値を生み出す手段」に進化させ、業種・事業規模を問わない「物流の最適化」を目指すものです。 ※参考:「バリュー・ネットワーキング」構想 6つのエンジン 2.中部GWの特徴 中部GWは、新東名高速道路(伊勢湾岸自動車道)豊田南ICに近く、名古屋港まで約30分、中部国際空港セントレアまで約45分とあらゆる輸送モードに対応できる立地にあります。 この中部GWが稼働することで、羽田クロノゲート・厚木GW・中部GW間での多頻度幹線輸送が可能になり、関東・中部間の宅急便の当日配達が可能となります。また、入居するグループ会社6社によるマージ、キッティングなどの付加価値機能と24時間稼働の最新鋭マテハン設備、航空便やJITボックスチャーター便などの各輸送モードを連携することで、企業物流に新たなスピードと付加価値を提供していきます。 3.中部GWの施設概要 [中部GW外観] [中部GWマテハン設備] 名称 中部ゲートウェイ 所在地 愛知県豊田市生駒町切戸21番1 延床面積/敷地面積 64,980m2(19,656坪)/36,996m2(11,191坪) 構造 鉄骨造6階建 竣工/営業開始 2016年9月8日/2016年10月1日予定 入居会社 [1]ヤマト運輸株式会社[2]ヤマトグローバルエキスプレス株式会社[3]ヤマトロジスティクス株式会社[4]ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社[5]ヤマトフィナンシャル株式会社[6]ヤマトボックスチャーター株式会社 立地 中部国際空港セントレア 約45分 名古屋港 約30分 新東名高速道路(伊勢湾岸自動車道) 約5分 その他(環境対応設備・事業継続対応) 太陽光発電、非常用発電機、ヤード部分も含めた入退館管理、全館空調、免震構造 等 4.今後の展開 2017年秋には、現在建設中の関西ゲートウェイを稼働させ、東名阪の主要都市間での宅急便の当日配達を実現します。 ※中部GWに関する画像については、以下URLからダウンロードをお願いいたします。http://www.kuronekoyamato.co.jp/press/press_h28.html ※参考:「バリュー・ネットワーキング」構想 6つのエンジン (1) 「スピードと付加価値機能を一体化」した総合物流施設「羽田・厚木・沖縄」に加え「中部」を本格稼働 ⇒ネットワークのなかでさまざまな付加価値をつける「止めない物流」 (2) 「まとめて預かり、最適化しながら複数個所に届ける」ネットワークを必要な時に、必要な分だけ活用 ⇒出荷場所・出荷形態・出荷量を問わない「クラウド型のネットワーク」 (3) 国内のネットワークとASEAN、東アジア、欧米の小口集配ローカルネットワークを、独自のロジスティクス機能と国際フォワーディングで統合マネジメント ⇒「シームレスにリンクするクロスボーダー・ネットワーク」 (4) 「国際クール宅急便」は、香港、台湾、シンガポール、マレーシアに加え、今後もカバーエリアを拡大 ⇒「グローバルに拡がるコールドチェーン」 (5) 出荷から到着までを、シームレスに「物流管理」 ⇒送り手、受け手、輸送に関わる全ての関係者が共有できる「物流の見える化」 (6) 「受け手(調達)」、「送り手(供給)」双方のニーズを満たす ⇒「+デマンド・チェーン視点」の物流最適化