大日本住友製薬/米国子会社サノビオンが医薬品ベンチャー企業を買収 SCM・製造拠点 2023.06.17 米国子会社サノビオン社による医薬品ベンチャー企業 Cynapsus Therapeutics Inc.買収(子会社化)について 大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、社長:多田 正世)の米国子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・インク(以下「サノビオン社」)は、2016年8月31日(米国東部時間)、Cynapsus Therapeutics Inc.(本社:カナダ オンタリオ州 トロント、President & CEO:Anthony Giovinazzo、トロント証券取引所およびナスダック市場上場、以下「シナプサス社」)の発行済株式およびワラントのすべてを、プラン・オブ・アレンジメント(Plan of Arrangement:カナダ法上認められている友好的企業買収手法)の手法により現金で取得し完全子会社化することを、シナプサス社と合意しましたので、下記のとおりお知らせします。 なお、本買収に関して、サノビオン社はシナプサス社と連名でプレスリリースを実施しています。内容はサノビオン社のウェブサイト(http://www.sunovion.com/)をご参照ください。 記 1.株式取得の理由 シナプサス社は、中枢神経領域の医薬品開発に特化したベンチャー企業であり、開発中のパーキンソン病治療剤「APL-130277」(開発コード、一般名:アポモルヒネ塩酸塩)を有しています。アポモルヒネ塩酸塩(ドパミン作動薬)はパーキンソン病におけるオフ症状を一時的に改善するレスキュー薬として米国において唯一承認されている注射剤の有効成分であり、APL-130277は、アポモルヒネ塩酸塩を有効成分として含有する舌下投与のフィルム製剤です。 現在、パーキンソン病におけるオフ症状を対象として、北米で2本の第III相臨床試験を実施中であり、2017年前半(1-6月)に米国食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請(NDA)を行うことを目指しています。 また、2016年内に欧州において第III相臨床試験を開始する予定です。 サノビオン社は精神神経領域をフランチャイズの一つとして注力しており、非定型抗精神病薬「ラツーダ」および抗てんかん剤「アプティオム」を販売しています。シナプサス社を買収することにより、当領域での有力なパイプラインを獲得することができ、2019年に独占販売期間が満了する「ラツーダ」の減収の一部を補うことを期待しています。 サノビオン社のChairman & CEOである田村 伸彦は次のように述べています。「パーキンソン病は、慢性の進行性神経変性疾患であり、全世界で400万人以上の方が罹患しています。パーキンソン病におけるオフ症状に対する新たな治療選択肢には大きなニーズがあり、当社は患者さんやそのご家族にとって、APL-130277が画期的な治療剤となることを期待しています。当社は、シナプサス社を買収することにより、製品パイプラインをより強固にすることができます。」 (略) 以下、詳細は下記アドレスを参照ください。 2016.09.01PDF/256KB米国子会社サノビオン社による医薬品ベンチャー企業Cynapsus Therapeutics Inc.買収(子会社化)について