物流ニュース

平成29年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕（連結）

単位・百万円　　

　　　　　　　　　　売上高　　　　　営業利益　　　経常利益　　　当期純利益

29年3月期第1四半期 110,287 3.7 　　4,156 8.2 　4,048 7.8 　　2,096 7.4

28年3月期第1四半期 106,370 19.4 　3,843 60.8 　3,756 61.9　 1,952 38.6

（注）包括利益 29年3月期第1四半期 2,163百万円 （△30.5％） 28年3月期第1四半期 3,110百万円 （98.8％）

（略）

（１）経営成績に関する説明

当第１四半期連結累計期間（平成２８年４月１日～平成２８年６月３０日 以下「当第１四半 期」）における日本経済は、海外経済の減速による輸出と生産の停滞、円高の進行、個人消費の 低迷などから、景気は踊り場局面が続きました。 物流業界におきましては、荷動きが低調に推移する中、燃料価格の上昇、労働力不足による人 件費や外注費の上昇などが続いており、厳しい経営環境となりました。 このような環境の中、当社グループは当期の重点方針である「事業競争力の強化」、「事業領 域の拡大」、「生産体制の強化」に取り組んでまいりました。 当第１四半期の主な取り組みは、以下のとおりであります。 ４月に百貨店納品代行などのファッション物流事業を手掛ける「アクロストランスポート株式 会社」の全株式を取得し、当社グループに迎えました。今後、当社のファッション物流事業を行 っているグループ各社との連携を図り、配送共同化や拠点・人材の相互活用などを行い、事業拡 大を進めてまいります。 ５月には成田空港近隣に「成田ファッションロジスティクスセンターⅡ」（千葉県富里市）を 開設いたしました。同センターは、ファッション商品の保管・配送業務や検品・流通加工に加 え、インポートブランド商品を扱うための保税蔵置施設も備えております。 また、大手のお客様との取引も拡大しており、今年１月から３月にかけて開始したドラッグス トアの関西地区での物流業務が順調にスタートしております。 さらに、流通関係のお客様を中心とした物流業務を拡大させるため、埼玉地区や中部地区で新 たな物流センター建設を進めております。 一方、海外では、当社と新潟運輸株式会社、韓国企業のファソンエクスプレス株式会社との合 弁会社「NH-SENKO Logistics Co.,Ltd」が、国際ハブ港湾である韓国の釜山新港に新たな物流セ ンターを、また中国の上海では、当社、株式会社ランテック、中外運空運発展股份有限公司（シ ノトランスエア）との合弁会社が、中国国内の冷凍・冷蔵物流ネットワーク構築を目的とした３ 温度帯物流センターを、それぞれ開設するため準備を進めております。 生産体制の強化といたしましては、環境負荷低減とドライバー不足に対応するため、モーダル シフトを推進しており、当第１四半期では、飲料メーカーや住宅メーカーなどの長距離輸送をト ラックから鉄道や船舶に切り替えております。また６月には、九州から全国に向けた酒類のトラ ック輸送を鉄道に転換した取り組みが評価され、日本物流団体連合会から「第１７回物流環境大 賞 物流環境保全活動賞」を受賞いたしました。

（略）

当社グループの連結営業収益は、積極的な拡販を行ったことや４月にアクロストランスポート 株式会社を連結子会社にしたことなどにより、１，１０２億８７百万円と対前年同期比３．７％ の増収となりました。 利益面におきましては、既存顧客の物量減少による減益影響もありましたが、拡販による増益 効果や、前年同期に比べ燃料価格が低下したことなどにより、連結営業利益は４１億５６百万円 と対前年同期比８．２％の増益、連結経常利益は４０億４８百万円と対前年同期比７．８％の増 益、親会社株主に帰属する四半期純利益は２０億９６百万円と対前年同期比７．４％の増益とな りました。

当第１四半期のセグメント別の事業収入は、以下のとおりであります。

（物流事業）

Ｍ＆Ａによる増収効果、前年度に受託した大手ドラッグストアをはじめとする拡販効果などが あり、７７３億４５百万円と対前年同期比４．１％の増収となりました。

（商事・貿易事業）

石油販売事業での燃料価格低下による減収影響はありましたが、既存商品の販売量増加や新規 拡販効果などにより、３１８億３７百万円と対前年同期比２．４％の増収となりました。

（その他事業）

情報処理受託業が伸長したことや太陽光発電による売電事業を拡大させたことなどにより、 １１億４百万円と対前年同期比１３．８％の増収となりました。

（略）