物流ニュース

• ビジネスプラットフォームの継続的な拡大で2016年度の純利益は48%増加
• 堅実なポートフォリオ運営によりNOI（営業純利益）は6.9%増加
• 2億5,500万米ドル（約288億5,325万円[1]）の開発利益（GLP持分）を計上（開発マージン27%）
• 350億米ドル（約3 兆9,602億5,000万円）のファンド・マネジメント・プラットフォームの運用資産が成長の核

2016年度：2015年4月1日～2016年3月31日、2016年度第4四半期：2016年1月1日～3月31日

【シンガポール、2016年5月19日】

先進的物流施設のリーディングプロバイダーであるグローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド（以下「GLP」）は、2016年3月末までの1年間（2016年度）の決算において、中国における純利益の増加、日本における開発利益の増加およびGLPの米国マーケット参入により、純利益（PATMI：税引後最終利益）が前年度比48%増加したことを報告します。

GLPの最高経営責任者であるミン・メイは、「2016年度のGLPは、オペレーション、開発およびファンド・マネジメントという3つのビジネス分野にわたって堅調な業績を挙げました。より慎重を要するマクロ経済環境下でのGLPの好業績は、物流ソリューションおよび強固な”ネットワーク効果”を表しています。現環境においても、GLPは引き続き顧客に高品質なサービスを提供出来る優位性を保っています。マーケットの長期的な見通しは良好と確信しており、旺盛な需要があり、供給が限られている立地に焦点をあてて厳正な投資方針を維持してまいります」と述べています。

2016年度の中国における純利益は、資産価値の上昇、賃料の上昇および開発案件の順調なリースアップにより前年度比30%の増加となったほか、日本における純利益は、開発事業の進捗により同21%の伸長となりました。

2016年度第4四半期の業績
2016年度第4四半期の純利益は前年同期比46%増の1億5,300万米ドル（約173億1,195万円）でした。これは、為替損失800万米ドル（約9億520万円）を含みます。2016年度第4四半期のコア[2]純利益は32%増加しました。

2016年度の配当金
GLP取締役会は、普通株（2億800万米ドル、約235億3,520万円）一株当たりシンガポールドル6.0セントの支払いを決議しました。この配当提案は、年次株主総会での議題となり、決定すれば前年度比9%の増配となります。

底堅い国内需要による安定したリーシング実績
リーシングは引き続き堅調であり、前年度比[3]23%増加、980万㎡の新規および契約更改の賃貸借契約が締結されました。GLPの平均稼働率は、2016年3月31日時点で92%、NOI（営業純利益）は年間6.9%上昇しました。GLPのポートフォリオの90%の入居企業は、緩やかな経済成長時でも過去においても比較的堅調に推移する国内消費向けの業種です。

中国における賃貸借契約は、引き続き底堅い国内需要を反映し、2016年度に締結された新規および契約更改の賃貸借契約は、前年度比25%増の590万㎡でした。賃料の割引圧力にもかかわらず、中国における2016年度契約更改時の実質賃料は2.9%上昇しました。GLPは、日用雑貨、小売り、Eコマース、自動車部品業界などから引き続き旺盛な需要があると見ています。

堅実な成長を創出する開発パイプライン
GLPは、顧客の需要に応えるための開発を続けています。2016年度、GLPは中国、日本およびブラジルにおいて竣工済みのポートフォリオの14%にあたる28億米ドル（約3,168億2,000万円）の新規開発に着手しました。また、同時期に21億米ドル（約2,376億1,500万円）の開発案件を竣工し、平均で27%の開発マージンを実現しました。これにより開発利益（税引き前）は2億5,500万米ドル（約288億5,325万円）となり、正味純資産価値は3%上昇しました。

中国においては、17億米ドル（約1,923億5,500万円）の2016年度新規開発プロジェクトの目標を達成し、12億米ドル（約1,357億8,000万円）の開発案件を竣工しました。中国では供給過剰に直面するサブマーケットもありますが、GLPは、中国のポートフォリオの約57%を占める主要マーケット[4]において、引き続き力強い需要があると見ています。こうした主要マーケットでは用地が限られているため、今後の開発は制限されることから長期的にポジティブな見通しを下支えしています。GLPは、引き続き堅調な需要のあるマーケットに注力し、厳正な投資方針を維持します。

GLPの2017年度開発目標は、ビジネスを展開するマーケットにおいて、より慎重な見方を反映しています。グループ全体の新規開発案件の着工目標は、21億米ドル（約2,376億1,500万円）（GLP持分：46%）、開発案件の竣工目標は15億米ドル（約1,697億2,500万円） （GLP持分：53%）です。

ファンド・マネジメント・プラットフォームは一段と拡大
GLPはグローバルな大手機関投資家3機関と米国ポートフォリオ（GLP USインカム・パートナーズII）の66%のシンジケーションを完了し、2016年4月に13億米ドル（約1,470億9,500万円）のシンジケーション利益を現金で得ています。残りの47億米ドル（約5,318億500万円）のポートフォリオについても近い将来にすべてのシンジケーションが完了し、GLPの持分が10%以下に低下する見込みです。

2016年度のファンド・マネジメント関連収入は前年度比38%増の1億5,000万米ドル（約169億7,250万円）に増加しました。内訳は5,200万米ドル（約58億8,380万円）のAM・PM業務報酬と9,800万米ドル（約110億8,870万円）の開発および取得業務報酬です。2016年3月31日時点のファンド総運用資産は前年度比75%増の350億米ドル（約3兆9,602億5,000万円）でした。そのうち、240億米ドル（約2兆7,156億円）は既に投資され、残りの110億米ドル（約1兆2,446億5,000万円）の投資により更なるフィー収入の増加につながります。

成長機会を捉えるための健全な財務基盤
2016年5月11日にGLPの26億5,000万元（約4億600万米ドル）の確定利付社債が満期償還されました。GLPは近い将来の中国元建て債券の発行の可能性を含め、現地通貨で資金調達するナチュラル・ヘッジ策を拡大する予定です。

GLPの財務内容は引き続き強固で、プロフォーマで20億米ドル（約2,263億円）[5]の現金残高を保有し、ルックスルー・ベースでの純負債比率は24%5です。

本資料は、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド（シンガポール）が5月19日（現地時間）に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。http://www.glprop.com/press-releases/(link is external)をご参照ください。

以上

グローバル・ロジスティック・プロパティーズについて（http://www.glprop.com/(link is external)）
グローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド （GLP） は先進的物流施設のグローバルリーディングプロバイダーです。GLPグループは、中国、日本、ブラジルおよび米国で国内消費を支える5,200万㎡（5億5,900万平方フィート）規模の物流施設ポートフォリオを運営しています。GLPの4,000社もの顧客には世界の主要な製造、小売り、3PL会社などを含みます。ファンド運用ビジネスは、GLPの重要な成長の柱であり、持続的な長期的成長のための潤沢な資本を提供すると同時にGLPの投下資本のリターンを強化しています。2016年3月31日時点のGLPの総資産は360億米ドルです。

なお、GLPはシンガポール証券取引所のメインボードに上場しています（株式コード: MC0.SI;Reuters ticker: GLPL.SI; Bloomberg ticker: GLP SP）。