クラレ/米国におけるEVOH樹脂エバール生産能力の増強を決定 SCM・製造拠点 2023.06.17 ~世界的な需要拡大に対応~米国におけるEVOH樹脂<エバール>生産能力の増強を決定~欧州に続き、米国でも能力増強~ 2016年5月11日株式会社クラレ 株式会社クラレ(社長:伊藤正明、本社:東京都千代田区)は、米国現地法人クラレアメリカ(クラレ100%間接出資子会社、所在地:米国 テキサス州)によるEVOH樹脂(当社商標:<エバール>)生産能力の増強を決定しましたのでお知らせします。 能力増強の背景 <エバール>はその優れたガスバリア性を生かし、内容物の劣化を防ぐことから食品包装用途で、また揮発ガソリンの漏洩を防止することから自動車用ガソリンタンク用途で、需要が拡大し続けています。 また、汚れ防止壁紙や床暖房用パイプ、冷蔵庫用真空断熱板などの用途に加え、近年では農業用途、産業用途などの新用途開拓に注力しています。 <エバール>の需要は日米欧をはじめとする先進諸国が中心でしたが、新興諸国でも需要が伸張しており、安定供給体制を維持するために、生産能力の増強が必要と判断しました。 クラレグループは、2015年度からスタートした中期経営計画「GS-STEP」において、コア事業の深耕を経営戦略の一つに掲げています。中でもビニルアセテート関連事業においては、世界No.1サプライヤーとしてグローバルに事業基盤の強化を進めています。<エバール>においては、昨年の欧州での能力増強に続く今回の増強により、EVOH樹脂およびバリア材料のリーディングカンパニーとして更なる事業拡大を目指します。 能力増強の概要 場所 クラレアメリカ エバール工場(米国 テキサス州 ヒューストン近郊) 増強能力 年産 +11,000トン 稼働時期 2018年央(予定) <エバール>の生産能力 (千トン/年) 現状 建設中※ 今回決定 増強後 場所 クラレアメリカ 47 11 58 アメリカ テキサス州 エバールヨーロッパ 24 11 35 ベルギー アントワープ クラレ 10 10 日本 岡山 合計 81 11 11 103 ※2016年末稼働予定。詳細は2015年2月6日付の「欧州におけるEVOH樹脂<エバール>生産能力の増強について」のプレスリリースをご参照ください。 ご参考 クラレアメリカの会社概要 社名 Kuraray America, Inc. 代表者 George Avdey(ジョージ アブディ) 資本金 10.1百万米ドル(クラレホールディングスUSA 100%出資) 従業員 約740名 事業内容 繊維製品、樹脂、化学品の輸入・販売およびポバール樹脂、PVB樹脂・フィルム、EVOH樹脂<エバール>、熱可塑性エラストマーの製造、販売 本社所在地 2625 Bay Area Boulevard, Suite 600 Houston, TX. 77058-1551 U.S.A. <エバール>とは EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合体)樹脂の当社商標。 1972年に当社が世界で初めて工業化した、プラスチックの中で最高レベルのガスバリア性を持つ機能性樹脂。(世界シェア約65%、当社調べ)