物流ニュース

位置測位システム（PVS：Position Visualization System）

東芝テック株式会社は、製造・物流・流通業などで、Bluetoothビーコンを使用して従業員やお客様の動きを把握し、動線分析により業務効率を改善したり売上増に利用できる「位置測位システム（PVS：Position Visualization System)」を2016年（平成28年）4月18日から発売します。

本製品は、工場・倉庫・流通店舗内に定置したBluetoothビーコン機器の電波強度を利用して、位置測位システム上でスマートデバイスをもつ人の動線や所在を記録することができます。スマートデバイスを持つ人の位置を把握することで、工場・倉庫では「動線を最小限に抑えるための部品棚等の配置換え」、流通店舗ではカートにビーコン受信機（スマートデバイス等）を取り付けることで「お客様の動線、滞留場所により売れ筋商品を何処に陳列するか」などの検討にご利用できます。
また、位置測位システムで収集した位置測位データを分析するためのツールとして、株式会社シーイーシー社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：田原 富士夫、以下シーイーシー）製の「RaFLOW（ラフロー）」と連携したソリューションをご提供します。「RaFLOW」と連携することにより、エリア毎の滞在時間の把握など高度な分析が可能になります。

2016年9月には、スマートデバイスに換えてビーコン機器を持つ人が移動した際に動線を把握できる位置測位システムを発売予定です。

位置測位システム　構成例

背景

近年、工場の組み立てラインや小売店舗などで、「設置が簡単で誤差が小さく、人とモノの位置を簡単に把握し、コスト改善をしたい」というお客様のご要望が高まっています。このような要望にこたえるため、当社ではBluetoothビーコンを利用した位置測位システムを開発しました。

消費者のメリット

流通店舗では、お客様にとって買い物をしやすい店内レイアウトに変わるため、買い物を楽しんでいただけます。

【動線分析ソフトウエアRaFLOW^注1の動線・滞留時間の表示（画面イメージ）】

【RaFLOW の帳票出力（画面イメージ）】

注1：RaFLOWはシーイーシー社製のソフトウエア（別売り）

「位置測位システム」の特長

1)オンプレミスでの運用

クラウドサービスを利用しませんので、ユーザー様の位置情報を社外に保管する必要はありません。位置情報は随時取得可能です。

2)オフラインモード

測位エリアにWi-Fi環境がなくても、ネットワークを使わないオフラインモードで測位することができます。スマートデバイスにビーコン受信情報を保存し、1日の業務終了時などに位置測位システムにインポートして、位置情報を算出できます。（Android端末のみ）

3)AndroidおよびiOSで利用可能

Android端末に加え、iOS端末でも使用できます。iOS端末であれば、キャリアへの通信費が発生しないiPod Touchをお勧めします。Android端末もSIMフリー版の推奨機を用意しています。AndroidアプリはGooglePlayより無償提供。iOSアプリはAppStoreより無償提供（4月末登録予定）。

4)外部アプリとの連携

位置測位システムから外部のシステムに位置データを出力できます。拠点や日時指定によるCSVファイル形式やソケット通信によるリアルタイム形式で連携することができます。システムを開発される企業様においては、位置測位システムからの位置情報をもとに、独自サービスを構築可能です。

5)様々な測定エリアを登録可能

階層が異なる複数のフロア（例えば、1階や2階）や、エリアを限定したサブフロア（フロア内の部屋やスペース）のように、広い区域から狭い区域までを登録できます。

6)プッシュ通知機能

特定のビーコンに近づいた時、スマートデバイスにインストールしている位置測位システムアプリに対して通知を出すことが可能です。

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