三菱マテリアル/直島製錬所第2金銀滓センターが竣工 SCM・製造拠点 2023.06.17 直島製錬所第2金銀滓センターが竣工~当社グループの金銀滓(E-Scrap)受入・処理能力が世界最大に~ 三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円)の金属事業カンパニーは、4月12日(火)に直島製錬所第2金銀滓さいセンターを竣工しましたので、お知らせいたします。金銀滓(E-Scrap)の受入サンプリング設備、分析設備、処理設備などの増強により、金銀滓受入・処理能力はグループ企業である小名浜製錬株式会社と合わせて、約14万トン/年(現行比+約3万トン)と世界最大となりました。 同日に開催された竣工式では、香川県および直島町の来賓など約50名を迎え、関係者が見守る中、受入サンプリング設備の起動が行われ、本格操業が開始されました。 直島製錬所は、業界No.1の環境負荷低減を実現したユニークな銅製錬技術である三菱連続製銅法※を強みに、かねてより金銀滓の受入・処理事業の拡大を進め、2010年度に約3万トン/年であった受入・処理量を、2014年度には約8万トン/年にまで伸ばしてまいりましたが、このたび約50億円を投じて約11万トン/年に増強したものです。 当社が取り扱う金銀滓は主に、金・銀・銅・パラジウムなどの有価金属を多く含有している各種電子機器類の廃基板ですが、環境意識の高まりを背景として、その発生量は国内外で拡大基調にあり、今後もさらなる処理量の拡大を図ってまいります。 三菱マテリアルグループでは、「人と社会と地球のために」の企業理念のもと、2020年代初頭に向けた長期経営方針において「ユニークな技術により、地球に新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するNo.1企業集団」となることを目指しております。金属事業カンパニーは、本方針のもと、金銀滓の回収・再資源化事業の拡大を通じ、社会の持続的な発展に貢献してまいります。 ※ 三菱連続製銅法S炉(Smelting Furnace:熔錬炉)、CL炉(Slag Cleaning Furnace:錬かん炉)、C炉(Converting Furnace:製銅炉)、さらに精製炉を樋(とい)でつなぎ、一連のバッチ(回分)操業法を連続化した製銅法です。これにより、設備自体のコンパクト化が実現し、省エネルギー、低コストでの操業が可能です。また、従来法では各炉間の移動に伴い亜硫酸ガスの漏煙が不回避的に発生していましたが、三菱連続製銅法では、亜硫酸ガスの漏煙が防止され、排ガス処理工場で効率よく処理される無公害のシステムを確立しています。 竣工式 (画像をクリックして拡大イメージを表示) 建屋外観 (画像をクリックして拡大イメージを表示) 直島製錬所の金銀滓処理量の推移・目標 (画像をクリックして拡大イメージを表示) (参考資料)本件着工時プレスリリースhttp://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2015/15-0625.html