日本ゼオン/子会社のゼオン化成、メキシコにパウダースラッシュ材料の生産工場を建設 SCM・製造拠点 2023.06.17 ゼオン化成、メキシコにパウダースラッシュ材料の生産工場を建設 2016年3月29日 日本ゼオン株式会社(社長:田中 公章)の子会社であるゼオン化成株式会社(社長:小倉 由郎)は、メキシコ合衆国サンルイスポトシ州サンルイスポトシ市に、塩化ビニル樹脂を原料とするパウダースラッシュ用樹脂コンパウンド(以下PVC/PSC)の生産工場を建設し、2017年4月の生産開始を目指します。 ゼオン化成は、メキシコ合衆国に2015年7月にZeon Kasei Mexico S.A. de C.V.(以下ZKMX)を設立しておりましたが、この度、ZKMXの新工場建設を開始しました。新工場はメキシコ国内の日系・欧米系の自動車メーカーを始め、北米との交通アクセスに優れ、充実したインフラ環境を整えたサンルイスポトシ市コリナス工業団地に立地し、第1期年産1,200トンの能力でPVC/PSCを、2017年4月に生産開始予定です。市場の拡大に合わせて、第2期には1,200トンの能力増強を行い、合計年産2,400トンとする計画です。 PVC/PSCは意匠性・成型加工性に優れる上安価でもあることから、インビジブル・エアバッグ・システム用表皮材として、日本国内はもとより海外自動車メーカーでも採用が進んでおります。ZKMXでは、拡大する北米・メキシコでの自動車生産に対応して、PVC/PSCを現地供給し、ゼオン化成PSC開発営業部・日本ゼオン加工品開発研究所との連携により、市場の要請に対応する体制を充実させていきます。 今後も国内外の自動車メーカーでのPVC/PSCの採用は増加すると見込まれており、ゼオン化成では、供給の安定性の確保と地産地消の観点から、中国に次ぐメキシコでの工場建設を決定しました。これにより、ゼオン化成のPVC/PSC事業は、国内の茨城工場、海外では中国の常熟工場、今回のメキシコ工場と3拠点体制となり、世界で拡大する自動車産業にグローバルに展開していきます。 ZKMX概要 ・ 社名 :Zeon Kasei Mexico S.A. de C.V. ・ 代表者 :大貫利和・ 所在地 :サンルイスポトシ州サンルイスポトシ市 コリナス工業団地・ 生産品目 :パウダースラッシュ用樹脂コンパウンド・ 生産能力 :第1期 年産1,200トン、第2期 年産1,200トン(合計2,400トン)・ 稼動予定 :2017年4月 ・ 資本金 :12.7百万米ドル ・ 出資比率 :ゼオン化成:100%