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商船三井/フィリピンでの自営商船大学設立を決定

物流全般 2023.06.17

フィリピンでの自営商船大学設立を決定 
~建設予定地で鍬入れ式を実施、2018年6月に開校予定~

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は3月8日、フィリピン Dasmariñas市 Salitranにおいて、商船大学の新設に向け建設予定地で鍬入れ式を行いました。同大学はMagsaysay Maritime Corporation(*1)と共同で設立し、開校は2018年6月を予定しています。

鍬入れ式には、Dasmariñas市関係者、フィリピン高等教育委員会等からの来賓をお迎えすると共に、当社会長 武藤光一、専務 根本正昭 他が出席し、建設工事の安全を祈願しました。

商船三井は船舶運航での高い安全基準を支える船員の育成を目的として、2007年に自社訓練船”SPIRIT OF MOL”(*2)での専属講師と乗組員による訓練航海を開始し、2011年にはフィリピン政府の推進するAcademe-Industry Linkage Program(*3)のもとに「職員候補生プログラム(3rd Year Program)」を導入、フィリピン国内の提携商船大学から選抜した3年生を対象にMagsaysay Institute of Shipping(*4)での教育・訓練を実施してきました。

フィリピン人船員は当社運航船乗組員の中核を担っており、運航技術が高度化する中、さらなる活躍が期待されています。安全運航に対する当社の取り組みの集大成として、アジア・太平洋地域で世界最大級の自営商船大学を設立することにより、良質な船員の確保・育成の強化を図り、「世界最高水準の安全運航」の実現を目指します。


鍬入れ式の様子
右端:当社会長 武藤光一


大学完成予定図(仮)

【商船大学の概要】
学校名 : MOL Magsaysay Maritime Academy Inc.(4年制の商船大学、全寮制)
建設予定地
および規模
: フィリピン Cavite州 Dasmariñas市 Salitran(首都マニラから南に約30km)

  敷地面積 : 約13.2ha(東京ドーム約2.8個分)
  建物延床面積 : 約30,000㎡
学生数 : 1学年あたり最大300名(航海科、機関科各々で150名)
開校時期 : 2018年6月(予定)

(*1)当社に於けるフィリピンでのパートナー。1997年に船員配乗会社Magsaysay MOL Marine, Inc.を同社と共同で設立。

(*2)2007年に自社訓練船として運航を開始して以来、2,200人以上のキャデット(職員候補生)を輩出。2013年に退役。

(*3)産・学の提携により、学校側は学生の質を向上させ、産業界側はより質の高い学生の雇用を図るフィリピンでの制度。

(*4)1993年にMagsaysay Maritime Corporationと共同で設立。乗組員に対して実務訓練や規律訓練を行う。2007年からはフィリピン国内の商船大学と提携し、3年生に対する教育・訓練も実施している。

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