国際協力機構/ジョージア向け円借款契約の調印、国際幹線道路の整備により域内物流拠点としての競争力強化に貢献 物流全般 2023.06.17 ジョージア向け円借款契約の調印: 国際幹線道路の整備により、域内物流拠点としての競争力強化に貢献 2016年3月8日 調印する伏見ウズベキスタン所長とカドゥリ財務大臣 国際協力機構(JICA)は、3月7日、ジョージアの首都トビリシにおいて、同国との間で「東西ハイウェイ整備事業(II)」を対象として総額44億1,000万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。本事業に対しては第一期(2009年12 月承諾、177億2,200万円)の円借款を供与済であり、今次円借款は第二期の供与となります。 本事業は、黒海とカスピ海、ひいてはヨーロッパとアジアを結ぶ重要な国際物流網を構成し、ジョージア国内を横断する東西ハイウェイの一部をなすゼスタフォニ-サムトレディア間の道路と橋梁の整備(新設および改修)を行うことにより、ジョージアの輸送力増強を図り、同国の地域経済の発展に貢献するものです。 ジョージアは、近年、民主化、市場経済化を進めることにより、外国企業の投資誘致に積極的に取り組んでいます。世界銀行の評価においても、過去12年間にビジネス環境の改善が最も顕著であった国とされており、民間投資先として注目されています。また、ヨーロッパとアジア、ロシアと中東を結ぶ結節点として、地政学的に重要な位置を占めており、ジョージア政府でも、こうした地政学上の優位性を生かして、コーカサス地域の物流拠点としての競争力を高めることを、優先課題の一つとしています。 ジョージアでは、道路による貨物輸送が全体の4割、旅客輸送では9割を超えるため、道路輸送の整備は同国経済の生命線となっています。特に、本事業で整備が進められている東西ハイウェイは、アゼルバイジャン国境から黒海沿岸を結ぶ国際幹線道路であり、同国の物流改善の取組みにおいても最優先課題の一つとされ、世界銀行やアジア開発銀行なども一部を支援しています。本事業を通じて、コーカサス地域の人と物資の流通のために重要な役割を果たす東西ハイウェイの整備をすすめることにより、ジョージアのみならず同地域全体の経済発展に貢献することが期待されます。 (参考)1.借款金額及び条件 案件名 借款金額(百万円) 金利(%/年) 償還期間(年) 据置期間(年) 調達条件 本体 コンサルティング・サービス 東西ハイウェイ整備事業(II) 4,410 1.4 0.01 25 7 一般アンタイド 2.事業実施機関地域開発・経済基盤省道路局(Roads Department of the Ministry of Regional Development and Infrastructure of Georgia)住所: 12 Kazbegi ave., 0160 Tbilisi, GeorgiaTEL: + 995-32-37-62-16FAX: + 995-32-37-62-18 3.今後の事業実施スケジュール(予定)(1)事業の完成予定時期:2017年3月(施設供与開始時をもって事業完成)(2)コンサルティング・サービス(詳細設計等、施工監理等) 雇用済 (3)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示: 契約済