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凸版印刷/リサイクル適性を向上させた口栓付き液体用紙製容器「EP-PAKオルカット」を開発

グリーン物流(環境) 2023.06.17
凸版印刷、リサイクル適性を向上させた
口栓付き液体用紙製容器「EP-PAKオルカット」を開発
~手で引き裂いて簡単に分別、リサイクルしやすい環境配慮型パッケージ~
 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、リサイクル適性を向上させた口栓付き液体用紙製容器「EP-PAK(イーピーパック)オルカット」を開発しました。2016年6月より販売を開始します。

 「EP-PAK」は、凸版印刷が開発した口栓付き液体用紙製容器で、内容物の保護性に優れ、常温での長期保存が可能です。清酒や焼酎などの飲料はもちろん、業務用ヘアケア剤やカー用品など、幅広い分野での採用実績があります。
 今回開発した「EP-PAKオルカット」は、口栓のついた頭部の下のミシン目加工を前後に折り曲げて手で引き裂くだけで、簡単に分別できる新しい口栓付き液体用紙製容器です。既存の生産設備に部分的な改造を加えるだけで対応できるため、大きな設備コストをかけることなく、環境配慮型パッケージへの展開が可能になります。

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EP-PAKオルカット(左)、手で引き裂いて分別可能(右)
© Toppan Printing Co., Ltd.

■ 開発の背景
 企業の社会的責任における環境配慮への関心は年々高まっており、事業活動における環境負荷の低減は企業が取り組まなければならない最重要課題の一つとして位置づけられています。そのような社会環境の中、製品の一部となるパッケージにも、内容物の鮮度保持や長期保存性などの機能はもちろん、省資源やリサイクル適性などが求められています。
 口栓付き液体用紙製容器「EP-PAK」は、このようなニーズに応えた製品として、常温での長期保存を必要とする製品に幅広く採用されています。しかし内容物の品質保持のため、容器が堅牢でシール部も強固に接着されており、使用済み容器を分別排出しやすくするというリサイクル面での課題がありました。
 「EP-PAKオルカット」は、従来の「EP-PAK」の特長はそのままに、口栓のついた頭部を手で引き裂いて分離できるため、液体用紙製容器としてのリサイクル適性が向上しました。

■ 「EP-PAKオルカット」の特長
・手で簡単に分別できる
口栓のある頭部と胴部の間にミシン目加工を施すことで、使用後に折り曲げてから頭部を手で引き裂くことができます。これにより、広い開口部からハサミを入れて容器を開き、リサイクル可能な胴部と、可燃ごみとなる底部に分けることができるため、リサイクル適性が向上しました。
・既存の生産ラインへの追加導入に対応
新規での生産設備導入はもちろん、既設の充填成型機も部分改造で対応できるため、既存製品からの切り替えも容易です。

■ 価格
 従来の「EP-PAK」とほぼ同等の価格を維持しています。(※設備費用を除く)

■ 今後の目標
 凸版印刷は今後、本製品を清酒・焼酎などの酒類業界はもちろん、飲料業界などにも拡販。2017年度に約3億円の売上を目指します。

* 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

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