東洋埠頭/経常利益は前年比16・1%増(平成28年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) ) 決算短信 2023.06.17 平成28年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 単位・百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 28年3月期第3四半期 24,474 0.7 1,179 18.5 1,205 16.1 756 ― 27年3月期第3四半期 24,302 △2.0 995 11.4 1,037 13.8 △24 ― (注)包括利益 28年3月期第3四半期 823百万円 (222.8%) 27年3月期第3四半期 255百万円 (△76.3%) (略) (1)経営成績に関する説明 当第3四半期連結累計期間中の埠頭・倉庫業界では、依然として荷動きの低迷が 続きました。 当社グループでも、国内総合物流事業につきましては、入出庫数量が前年同期を 下回り、特に穀物類、紙製品や青果物等の取扱いが減少しました。しかし、バイオ マス発電の原料の取扱いが始まったこと、コンテナ貨物の取扱いが増加したこと、 倉庫保管料の収入増等により、営業収入が前年同期並みとなり、営業利益は前年同 期を上回りました。また、国際物流事業につきましては、主力のロシア向け貨物及 びロシアでの倉庫取扱いが増加し、営業収入、営業利益とも前年同期を上回りまし た。 両事業合計で、営業収入、営業利益、経常利益とも、前年同期を上回りました。 親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期は大阪地区の青果物取扱減に伴い 固定資産の減損損失を計上したことにより純損失でしたが、当期は純利益を計上す ることができました。 以上により、当期の営業収入は244億7千4百万円(前年同期比1億7千2百 万円、0.7%の増収)、営業利益は11億7千9百万円(前年同期比1億8千4百 万円、18.5%の増益)、経常利益は12億5百万円(前年同期比1億6千7百万 円、16.1%の増益)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は7億5 千6百万円(前年同期は2千4百万円の純損失)となりました。 セグメントの概況は次のとおりです。 ○ 国内総合物流事業 ≪倉 庫 業≫ 倉庫業における入出庫数量は、256万トン(前年同期289万トン)、平均保管残 高は29万トン(前年同期30万トン)でした。 普通倉庫貨物の入出庫数量は、米、大豆等は増加しましたが、紙製品の取扱いが大 きく減少しました。その他の品目は全般的に減少し、前年同期を下回りました。平均 保管残高は、前年同期並みでした。 輸入青果物の取扱数量は、キウイフル-ツは増加しましたが、バナナが減少し、前 年同期を下回りました。 冷蔵倉庫貨物の取扱数量は、畜産物は増加しましたが農産物が減少し、前年同期を 下回りました。 倉庫業の営業収入は、合成樹脂、米、大豆等の保管収入が増加したことにより、7 6億7百万円、前年同期比3.6%の増収となりました。 ≪港湾運送業≫ ばら積み貨物の取扱数量は、374万トン(前年同期376万トン)でした。 穀物類は、川崎、鹿島、志布志の各港で大幅に減少し、前年同期を下回りました。 石炭類は、川崎港の取扱いが増加し、前年同期を上回りました。その他の貨物では、 バイオマス発電の原料の他、残土の取扱いが増加しました。 コンテナ取扱数量は、志布志港で減少したものの、川崎港、常陸那珂港は増加し、 前年同期を上回る取扱いとなりました。 港湾運送業の営業収入は、55億8千3百万円となり、前年同期並みでした。 ≪自動車運送業≫ 国内の自動車運送業務は、化学品の取扱いが減少し、前年同期を下回りました。 自動車運送業の営業収入は、42億3千3百万円となり、前年同期比3.1%の減収 となりました。 ≪その他の業務≫ その他の業務は、全般的に前年同期並みの取扱いで、営業収入は、54億2千3百 万円となり、前年同期比1.6%の減収となりました。 以上の結果、国内総合物流事業全体の営業収入は、228億4千7百万円となり、 前年同期並み、営業利益は10億8千1百万円となり、前年同期比7.5%の増益とな りました。 ○ 国際物流事業 当事業の主力エリアであるロシアについては、欧米の経済制裁等により、依然とし て厳しい状況が続いています。当社グループでも、後半に入って取扱いが前年同期を 下回る状況となっていますが、前半に、部品補給を主とした建設機械の取扱いが順調 に推移したこと、ロシア国内での倉庫貨物や運送の取扱いが増加したこと、アジア、 欧米等の地域向け貨物についても取扱いが増加したことにより、営業収入、営業利益 とも前年同期を上回りました。 国際物流事業における営業収入は、18億5千8百万円となり、前年同期比13 . 5%の増収、営業利益は9千万円となりました。前年同期は1千8百万円の損失でし た。 (略)