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住友金属鉱山/ニオブ酸リチウム基板の生産設備を増強

SCM・製造拠点 2023.06.17

タンタル酸リチウム/ニオブ酸リチウム基板の生産設備増強について

 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 中里佳明)は、情報通信端末用SAWフィルターのチップ(※)に用いられるタンタル酸リチウム基板およびニオブ酸リチウム基板(以下、LT/LN基板)の更なる増産のため、住鉱国富(くにとみ)電子株式会社、大口電子株式会社、および青梅事業所において生産設備を増強することを決定しました。

 当社は、SAWフィルター(*)のチップに用いられるLT/LN基板を製造・販売しております。近年の急速な市場拡大に対応するため、2015年3月25日に開示したとおり、100%子会社である住鉱国富電子株式会社(北海道岩内郡共和町、代表取締役社長 伊関聡)、おなじく100%子会社である大口電子株式会社(鹿児島県伊佐市、代表取締役社長 柳沼希世史)、および青梅事業所(東京都青梅市)にて、生産能力30万枚/月へと生産設備の増強を行っています。
 しかし、その後もSAWフィルターメーカー各社から増産要請が相次いでいることから、この度、各生産拠点の生産設備をさらに増強することにしました。なお、住鉱国富電子株式会社では既存の工場建屋に加え、新たに工場建屋を建設いたします。これにより当社のLT/LN基板の生産能力は、40万枚/月に増加します。
 今回の設備投資額は約60億円を計画しております。増強工事は2016年2月から着工し、全ての設備が完成するのは2017年9月を予定しています。なお、生産量は設備が完成次第順次拡大していきます。

 当社は、約30年に亘るLT/LN基板の製造・販売の実績および単結晶育成からウェハー加工までの一貫した生産技術を有する強みを活かし、LT/LN基板市場で更なる成長をめざしてまいります。

 ※SAW(Surface Acoustic Wave)フィルター
  特定の周波数帯域の電気信号を取り出すデバイスでスマートフォンなどの情報通信端末に組み込まれます。近年は、スマートフォンやタブレット端末などの急速な市場の伸びに加え、通信の高速・大容量化による1台あたりの使用個数の大幅増加により需要が急速に拡大しています。

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