三井物産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：安永竜夫、以下「三井物産」）は、株式会社せとうちホールディングス（本社：広島県尾道市、会長：神原勝成、以下「せとうちHD」）と、せとうちHD傘下の米国小型航空機メーカーであるQuest Aircraft Company, L.L.C.（以下「Quest社」）の第三者割当増資を引受けることで合意しました。三井物産は本年1月中に、Quest社へ10百万米ドルを出資し、全株式の12.5%を取得する予定です。

Quest社は2001年、国際人道支援用途の航空機製造を目的に米国アイダホ州サンドポイントに設立され、2015年2月にせとうちHD傘下となった小型航空機メーカーで、10人乗り単発プロペラ機「KODIAK100」を製造・販売しています。KODIAK100は2007年の発売以来、燃費、動力性能と汎用性の高さから順調にシェアを拡大し、これまでに累計150機以上を製造、全世界に販売してきました。Quest社が創業以来培ってきた航空機メーカーとしての実績に、せとうちHDグループが培ってきたモノづくり・人づくりのノウハウを加え、一層の事業拡大を進めています。

小型航空機は、主に農業・鉱業分野や災害対策用の移動・物資輸送手段として利用されてきましたが、高速で移動できる身近で便利な輸送インフラとして、今後は欧米に加えて日本を含むアジア各国でも、富裕層や観光事業者の向けの需要増加が見込まれています。こうした市場動向を背景に、せとうちHDは国内外で小型航空機の販売事業や運航事業による需要創出に積極的に取り組んでいきます。

三井物産は今回の資本参画により、自社グループのグローバルネットワークを活かし、需要増加が期待されるKODIAK100未開拓地域での販路拡大等をサポートし、Quest社のさらなる企業価値向上に取り組んでいきます。

「Quest社」概要

「せとうちHD」社概要

資本構成

「KODIAK100」写真

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