日立物流/「Global Supply-Chain Solutions Provider」への道を切り開く 物流全般 2023.06.17 2016 年 社 長 年 頭 の挨 拶 (抜 粋 ) 明 けましておめでとうございます。 皆 様 におかれましては、新 たな気 持 ちで新 年 を迎 えられたこととお慶 び申 し上 げます。 2016 年 となり、いよいよ中 期 経 営 計 画 最 終 年 度 である 2015 年 度 の最終四半期 を迎 えておりま すが、一 方 、本 年 は新 たな中 期 経 営 計 画 がスタートする年 でもあります。 今年度 の当 社 グループの状 況 についてですが、第 2 四 半 期 累 計 期 間 の業 績 は、売 上 収 益 ・営 業 利 益 共 に計 画 値 を上 回 る結 果 となりましたが、直 近 の日 本 国 内 貨 物 ・日 本 発 着 貨 物 の荷 動 き、 海 外 における景 気 回 復 の鈍 化 、そしてコンペティターの状 況 等 、外 部 環 境 に鑑 みますと、決 して現 状 を楽 観 視 することはできません。 さて、年 初 の決 意 の前 に、改 めてこの 3 年 間 を振 りかえりたいと思 います。 当 社 グループは、2013 年度・2014 年 度 において、特 に国 内 3PL 事 業 での収 益 力 を大 きく下 げるこ ととなり、その反 省 から、コアである「3PL 事 業 」の在 り方 をゼロベースで考 え直 しました。 そして、その結 果 として導 き出 した解 のひとつがプロセスフェーズゲートによるチェックをベースとした “Project Management”の強 化 であり、新 たなテクノロジーを核 とした”Smart Logistics”であります。 2015 年 度 において、収 益 力 に回 復 の兆 しが見 られますが、現 場 での日 々の KAIZEN 活 動 に加 えて、これらの導 入 が、収 益 力 回 復 に大 きく寄 与 しているものと認 識 しています。 いずれも切 り口 は徹 底 的 な「見 える化 ・数 値 化 」であります。 事 業 や現 場 運 営 を定 性 的 な判 断 、属 人 的 なノウハウだけではなく、「見 える化 ・数 値 化 」された 定 量 的 なデータに基 づく判 断 を行 うことによって、「企 業 としての成 長 サイクル(成 長 分 野 の見 極 め ~投 資 ~刈 取 り)」を回 すことができ、競 争 力 をより高 めることが可 能 となります。 当 社 グループは、”Project Management”により、引 き合 いから立 ち上 げまでのビジネスサイクル の中 での潜 在 的 リスクを潰 し、”Smart Logistics”の導 入 ・実 装 によって、実 作 業 ・運 営 状 況 の合 理 化 を図 ってきました。本 年 度 、国 内 外 の各 現 場 を見 てきましたが、「見 える化 ・数 値 化 」に向 けた “意 識 の変 化 ・行 動 の変 化 “を肌 で感 じており、現 在 は「成 長 サイクル」の実 現 に近 づきつつある状 況 だと認 識 しております。 社長指針は『協 創 で世 界 に挑 む』ですが、この『協 創 』という言 葉 の持 つ意 味 ・意 義 を、さらに深 めていくことが、新 たな中 期 経 営 計 画 の根 幹 になると確 信 しています。 『協 創 (Collaborative Innovation)』の意 味 するところは、「世 の中 の変 化 に対 応 するため、自 己 完 結 型 ではなく、他 の企 業 と新 たな価 値 を創 る、外 へ向 けた活 動 を重 視 していく取 り組 み」と言 え ますが、『協 創 』の対 象 は「お客 様 」や「同 業 を含 めた新 たなパートナー」へと拡 大 しております。 IoT の進 展 等 により、今 後 のビジネス環 境 はますます複 雑 化 (多 様 化 ・広 範 化 ・高 度 化 )していき ます。自 ずと物 流 事 業 者 単 独 での課 題 解 決 には限 界 が生 じます。「お客 様 ・異 業 種 及 び同 業 種 間 での連 携 (繋 がり)により、どのようにバリューチェーン全 体 の課 題 を解 決 するか」いわば、『協 創 を 活 性 化 することにより、いかに価 値 を創 出 するか』が企 業 存 続 の鍵 となります。 “現 在 の当 社 グループの行 動 を価 値 創 出 へとつなげる道 筋 “は見 えてきております。 今 年 は、この兆 しを「見 える化 」し、今 こそ、確 固 たる信 念 をもって、めざす姿 である「Global Supply-Chain Solutions Provider」への道 を我 々自 身 で切 り開 きましょう。 最 後 になりましたが、本 年 の皆 様 のご健 勝 とご活 躍 を祈 念 し、年 頭 の挨 拶 とさせていただきます。 以 上 2016 年 1 月 1 日 代 表 執 行 役 社 長 中 谷 康 夫